SysML(システムモデリング言語)
システム設計で活用されるモデリング言語
IoTの登場であらゆるデバイスがネットワークにつながるようになった今、システムの設計分野においても、商品に求められる機能は複雑かつ広範になってきています。そのため、設計者の過去の経験や実例、知識だけでこれらシステムを設計するのは非常に困難になっています。このような状況に対応するために、「システム」全体の設計においてモデリングを活用する流れが出てきており、その1つの手段として注目されているのがシステムモデリング言語「SysML」です。
SysML(システムモデリング言語)とは
SysMLは、ソフトウェアの設計で利用されるUMLをシステム設計用に拡張したもので、システム設計を行うために必要な記述方法を追加しています。9種類の図を組み合わせることで、モデルによってシステムを抽象化。全体のシステムの概要を把握し、多角的にシステムを視覚化することで、考慮漏れを軽減することができます。
SysMLで実現するシステム要求のトレーサビリティ
大規模開発においては、システムの要求管理の漏れが大きな問題になりますが、SysMLでのモデリングを使ったシステム設計は、このような問題の解決につながります。SysMLで作成したシステムモデルを後工程の設計や実装、テストに使用することで、トレーサビリティに優れたシステムの要求管理を実施することが可能です。Sky株式会社では、このようなモデリングを用いたシステム設計や、モデルベース開発(MBD)を使った設計への連携などにいち早く取り組んでいます。