システム開発とは? 開発工程や事例などを詳しく紹介

更新:2024.3.6
著者:Sky株式会社


システム開発とは

システム開発とは、システム開発は企業などが、自社の課題の解決や業務をスムーズに進めるための「仕組み」を開発することです。
効率的な業務処理、従業員の勤怠管理や顧客情報を管理といった、企業が解決したい根本的な課題に対してシステムを開発が該当します。
システム開発はITを活用した業務効率化の仕組みそのものを作り上げることを意味し、特定の目的を達成するために必要なハードウェアとソフトウェアの両方を開発する作業になります。

システム開発の手法とは

システム開発にはさまざまな開発手法があります。ここでは、その代表的な手法をご紹介します。

ウォーターフォール型 工程を順番どおりに完了させる
アジャイル型 計画、設計、実装、テストのサイクルを繰り返して完成を目指す
スパイラルモデル 工程ごとに試作品を作りながら完成を目指す
プロトタイピング 試作品を作成して検証と修正を繰り返す

ウォーターフォール型

ウォーターフォール型は、事前に決めていた作業工程どおりに開発を進めていく手法です。

ウォーターフォール型

一つひとつの工程を順番に進めていくため、システム開発計画を入念に策定する必要があります。この手法は、主に大規模なシステム開発で用いられています。

シンプルで幅広いシステム開発に対応できる汎用性の高さの反面、柔軟性が低く、一つの工程が遅れると後の工程に大きく障害が出るリスクがあります。

アジャイル型

アジャイル型は、基本機能を開発し、ユーザーのレビューを反映しながら、ブラッシュアップしていく手法です。

アジャイル型

計画、設計、実装、テストのサイクルを繰り返しながらシステムの完成を目指します。基本機能や優先度の高い機能を開発して導入し、ユーザーのレビューを参考に機能追加や修正、改善を行います。

リリースまでの期間が短く柔軟性が高い開発手法である反面、スケジュールや工程管理が複雑になるというデメリットがあります。

スパイラルモデル

スパイラルモデルは、システムの開発工程をサブシステム(機能)ごとに分割し、重要な機能から開発していく手法です。

スパイラルモデル

工程ごとに試作品を作って機能や使用感を確認し、ユーザーからのレビューを反映しながら少しずつ完成に近づけていきます。

検証と改善を繰り返す手法のため、柔軟なシステム開発ができ問題点の早期発見につながる反面、分割した機能数が増えれば増えるほど開発コストが増大するリスクがあります。

プロトタイピング

プロトタイピングは、開発を行う前に試作品(プロトタイプ)を作成し、検証と修正を繰り返す手法です。

プロトタイピング

試作品を作ることで最終成果物に対するイメージを具体的につかむことができ、開発者の認識のズレや完成後の大幅なやり直しを防ぐ効果があります。一方で、ある程度動作する試作品を実装する必要があるほか、修正や本開発に工数かかかり、開発コストの増加や納期が長くなるリスクがあります。

システム開発の工程とは?どのような流れで行うのか

システム開発の一般的な工程は、要件定義、基本設計、詳細設計、実装、テスト、リリース、保守・運用の流れで行われます。また一般的に、要件定義から詳細設計を上流工程、開発以降を下流工程と分類します。

システム開発の工程

各工程で、次のような作業を行います。

要件定義 実装すべき機能、スケジュール、予算など必要な要件をまとめる
基本設計 システムのおおまかな構造やインタフェースを決定し、基本設計書を作成する
詳細設計 詳細な実装方法を決定し、詳細設計書を作成する
実装 詳細設計書を基に、プログラミングを行う
テスト 作成したプログラムが正常に動くかをテストする
リリース 旧システムから新システムに移行する
保守・運用 システムが滞りなく稼働するように監視し、不具合が起きたときは改修などを行う

V字モデルとは

システム開発の開始から終了までの流れを、V字型に表したモデルを「V字モデル」といいます。

V字モデル

V字の左側が開発工程、右側がテスト工程で、V字の左右を見比べることで、実施されるテストがどのレベルの開発内容を検証するためのテストなのかを示しています。テスト工程では、リンクする開発工程の内容を基に確認することで、検証作業を効率的に行うことができます。

Sky株式会社のシステム開発の事例

Sky株式会社は幅広い業界・業種において、さまざまなシステム開発に携わっています。ここではその事例についてご紹介します。

事例:車載インフォテインメント開発

Sky株式会社の車載器との関わりは、初期のカーナビゲーション開発への参入に始まり、その後Androidに代表されるプラットフォームの変化にも対応しながら、サーバー開発やコックピット開発など、ナビ開発以外の領域でも経験を重ねてきました。

現在は、Android / Linuxにおけるカーナビゲーション、オーディオ開発をはじめ、メーターやHUD、車載器とつながるスマートフォンアプリやサーバー側の開発など多くの製品開発に携わっています。

事例:業務系システム開発

金融・保険系、医療系など幅広い業界・業種で多くの実績を重ねたことで、幅広いニーズに対応するノウハウを有しています。さまざまな製品や各種スマートデバイスなどと連携するシステムをはじめ、クラウドサービスの活用を進めることで、ビジネス環境の急速な変化にも迅速かつ柔軟に対応できるシステムを開発しています。

事例:組込み / 制御 / アプリケーション開発

スマートフォンやデジタルカメラ、デジタル複合機などの組込み / 制御システム開発やAndroidにおけるOS、ドライバー換装からアプリケーション開発に至るまで幅広い開発実績を有しています。

また、各分野でのソフトウェア開発で培った技術を基に、エネルギー・航空・宇宙・防衛・交通・通信といった人々の社会活動を支えるインフラの開発にも携わっています。

システム開発にかかる費用の相場は?

システム開発にかかる費用には、主に人件費や開発環境構築費、機材費などがあります。開発するシステムの規模や開発期間、エンジニアのスキルや経験によりかかる費用はさまざまです。

また、システム開発費の大半を占めるのは人件費です。開発コストを抑えるためには、開発するシステムに対して、適切な人数やエンジニアのスキルレベルを検討することがポイントとなります。

システム開発を依頼する際のポイント

システム開発を依頼する際、依頼先の開発会社を選定するポイントについてご紹介します。

ポイント:開発実績のある会社であること

システム開発を依頼する際にまず確認するポイントは、依頼したいシステムの開発実績がその開発会社にあるかどうかです。実績がある会社であれば、ノウハウを生かして効率的に開発を行うことができ、コストを抑えたり、開発したシステムに不具合が発生するリスクを低減したりできる可能性が高くなります。

ポイント:開発体制がしっかりしていること

依頼するシステム開発の規模に合わせてしっかりと体制が組めるのかどうかも重要です。リソースが不足していると、複数の工程や機能を少ない人数で対応せざるを得ず、一人当たりの負荷が高くなり、ミスを見逃す確率も高くなる可能性があります。また、開発体制や役割があいまいな状態では、品質の低下や納期遅延を招く懸念もあります。

ポイント:セキュリティマネジメントがしっかりしていること

システム開発の際には、多くの機密情報を扱うことになります。機密情報が外部に流出する重大なセキュリティ事故を起こしてしまうと、多額の損失が発生するだけでなく、社会的信頼が失墜するリスクがあります。依頼先が組織的に情報セキュリティ対策に取り組んでいるかについても確認することが必要です。

ポイント:見積もりが適切であること

過去に開発を依頼したことがあるシステムであれば、どの程度コストがかかるのか見当がつくかもしれませんが、初めて依頼するシステムの場合、その判断が難しいことがあります。その際は、複数の開発会社から見積もりを取り、比較する必要があります。金額だけに左右されるのではなく、金額の根拠が明確か、起こり得るリスクに対する費用が含まれているか、といった観点でしっかりと見積もりの妥当性を確認することが必要です。

システム開発ならSky株式会社

事業内容

Sky株式会社は、家電製品の組込み開発を手掛けたのをきっかけに、デジタル複合機やカーエレクトロニクス、医療機器など、幅広い分野でシステム開発を展開しています。お客様先へのエンジニアの派遣や受託開発などをはじめ、要件定義から設計、開発、検証、運用・保守まであらゆるフェーズで技術を提供しています。

さらに、教育分野における学習活動ソフトウェアや、公共・民間向けのクライアント運用管理ソフトウェア、企業の営業活動を支援する名刺管理サービスなど、自社商品の開発・販売も積極的に行っています。

Sky株式会社が携わる領域

組込み / 制御システム / アプリケーション開発

弊社は、創業時より強みとしてきた組込み / 制御システム開発から、多種多様なアプリケーション開発まで幅広い開発実績を有しています。サービス分野についても、デジタル複合機やカーエレクトロニクス、モバイル機器やデジタルカメラのほか、社会インフラ、医療機器、FAシステムなど、さまざまな領域に携わっています。

Sky株式会社のSky株式会社の組込み / 制御 / アプリケーション開発について詳しくは、こちらをご覧ください

組込み / 制御 / アプリケーション開発について

ソフトウェア評価 / 検証・サポート

ソフトウェア評価/検証事業は、組込みソフトウェアの品質テスト(第三者検証)を中心とするサービスとして始まりました。現在は、自動車関連システム / サービスや、業務系システム、社会インフラや通信システムなど、幅広い分野でシステムの品質保証業務に携わっています。

Sky株式会社のソフトウェア評価/検証について詳しくは、こちらをご覧ください

ソフトウェア評価/検証(ソフトウェアテスト)について

業務系システム開発

業務系システムにおいても、金融・保険業界のコールセンターシステムや、医療業界の内視鏡ITシステム、建設業界の生産管理システムなど、多様な業界・業種で開発実績を積み重ねてきました。主要メーカー製品や各種スマートデバイスなどと連携するシステムをはじめ、クラウドサービスの活用を進めることで、ビジネス環境の急速な変化にも迅速かつ柔軟に対応できるシステムを開発しています。

Sky株式会社の業務系システム開発について詳しくは、こちらをご覧ください

業務系システム開発について

まとめ

ここまでシステム開発における開発手法やV字モデルの説明、開発費用の考え方などをご紹介しました。開発したいシステムに合わせて、適用する開発手法やリソース計画を検討することがシステム開発を進める上で欠かせません。

Sky株式会社では、自動車関連システム、業務系システムをはじめとした幅広い分野で、システム開発の実績があり、開発の上流工程から品質管理に携わるノウハウも有しています。システム開発でお困りごとがあれば、ぜひSky株式会社までお問い合わせください。

著者 Sky株式会社

Sky株式会社は、家電のシステム開発を手掛けたのをきっかけに、デジタル複合機やカーエレクトロニクス、モバイル、情報家電、さらに自社商品として教育分野における学習活動ソフトウェアや、公共・民間向けクライアント運用管理ソフトウェアなど、幅広い分野でのシステム開発を展開しております。

お問い合わせ

ソフトウェア開発・評価/検証(ソフトウェアテスト)に関するご依頼・ご質問は、下記フォームよりお問い合わせください。弊社製品・サービスに関するお問い合わせは、各商品Webサイトより受けつけております。

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