
平素より御高配を賜り、誠に有難うございます。
お蔭さまで、Sky株式会社は今期(2022年度)、設立から39期目を迎えました。
設立初年度(1985年度)は売上高640万円から始まり、一昨年度(2020年度)は「GIGAスクール構想」によるハードウェアやソフトウェアの販売の後押しを受け、売上高1,303億円を達成するまでに成長しました。
しかし昨年度(2021年度)は残念ながら売上高829億円となり、減収・減益となりました。昨年度(2021年度)を除いては設立より右肩上がりに売上を伸ばし成長を続けています。
今後は全社員でさらに一致団結して目標を目指す「ALL Sky」の精神を持ちながら、あらためて業務の最適化を行っていきます。そして「Dream3000以上」のスローガンのもと、5年後(2027年度)に売上高3,000億円以上達成を目指します。
大切にしている社風
これまで、「ALL Sky」という合言葉のもと、社内ブログや社内チャットツールなどを通じて企業の課題を全社員に共有し、衆知(全社員からの改善案)を集めて日々改善を繰り返すことで成長してきました。
仕事をする上で、「働くことが好き」という「好働力」も大切にしています。当社で働く社員の多くは「好きだから働く」という想いを力に変えて活躍しています。「好働力」は「仕事が好き」「仲間が好き」「会社が好き」「自分が好き」という4つの想いから成り立っている言葉です。
自分たちだけでなく、お客様やご協力いただいている関連会社の皆さまが「Win Win Win」となれる商売を意識して事業を展開しています。
部署間のセクショナリズム(派閥主義)はなく、互いに協力し合う「お節介文化」が浸透しており、個人商店ではなくチームワークで仕事を進め、「商売」を追求するスタイルを基本としています。そのために、円滑な情報共有を実現するコミュニケーションツールと通信環境の整備に力をいれており、これを「Skyスタイル」と呼び、大切にしています。
社員教育・採用においては、「謙虚」「素直」「感謝」「元気」を大切にした人財育成と、その資質を持った「Skyがもとめる人財」の採用を積極的に進めています。
非上場だからできる長期的で柔軟な経営
夢である「Dream3000以上」の達成に向けて、私はとくに「CS(顧客満足)」「ES(従業員満足)」「社会貢献」の3点に拘った経営をしています。
当社に対して「上場しないのか?」といった声をいただくことが多くあります。当社はあえて上場していません。長期的視点での経営が柔軟に行えるという理由から、非上場のままで事業を推進しています。
非上場であるからこそ、Sky株式会社の考え方に共感いただける皆さまと我々の理想とする経営を行えます。よりいっそうのESの向上。それがCSの向上に繋がっていくと考えています。
非上場だとSky株式会社の知名度・安心感が浸透しづらいため、俳優の藤原竜也さんにイメージキャラクターを務めていただくなどプロモーションを積極的に展開しています。
そして、さらなるプロモーション強化を図るため、Webサイト・SNSを活用して積極的な情報公開、情報発信に力を入れています。
環境の変化に対応
今後アフターコロナや「Web3.0」をはじめとする環境の変化・市場ニーズの多様化・新しい生活様式・新しいテクノロジーの登場により、益々変化の激しい時代に入っていきます。
当社はより素早く変化に適応できる臨機応変な経営を進めていきます。このような経営スタイルをカメレオン経営と呼んでおり、その一つとしてこれから爆発的に伸びるであろう宇宙産業に対して、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のコーポレートパートナー契約を締結しました。常に新規分野の参入を積極的に進めていきます。
そして常に公明正大で、お客様をはじめとする当社に関わる全ての「企業」や「人」に、ご満足いただける製品・サービスを提供できる企業を目指します。
ICTを通じて、社会に貢献できる会社へと成長
昨年、2021年度には「一般財団法人 Sky大浦ICT奨学財団」を設立し、今期(2022年度)よりICT業界への就職を目指す学生の皆さんへ給付型の奨学金を付与する修学支援をスタートいたしました。※
これからも益々、改善の余地があります。年々日本のICT業界発展に寄与できる部分を増やしていきます。
※2023年2月14日に公益認定を受け公益財団法人へ移行しました。
最後に、Skyスタイルを強みにして、引き続き、様々な角度から日本のICT業界発展に一歩一歩貢献できるよう努めて参ります。
まだ見ぬテクノロジーの空を目指して、どうぞご支援賜りますようお願い申し上げます。
2022年7月22日
Sky株式会社 代表取締役
大浦 淳司