Sky株式会社の文教営業では、自治体や学校の教育施策の具現化や課題解決に寄り添い、中長期的なビジョンに伴走しています。現在は「GIGAスクール構想 第2期」を迎え、各ツールに散在する学習ログを統合データ基盤へ集約し、AIを活用した「学びの自己調整」を支援する提案活動を進めています。商品の導入にとどまらない未来の教育環境構築に向けた取り組みをご紹介します。(ICTソリューション事業本部 営業部)
公共・文教ソリューション領域における営業活動
自治体や教育委員会、小中高等学校を主な対象とする文教営業では、ソフトウェアやハードウェアの仕様を提示するだけでなく、「自治体の教育施策の具現化」や「教育現場が抱える課題の解決」といった中長期的な視点に立った支援が求められます。
文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」により、1人1台の端末整備が進み、学校現場でのICT活用は日常的なものとして定着しつつあります。現在は、次なる段階である「GIGAスクール構想 第2期」および本格的な教育DXの推進期を迎えています。
ツールごとに散在する「活用ログ」の課題
現在の学校現場では、授業支援ツールやドリルアプリ、校務支援システムなど、多様なデジタルツールが利用されています。日々の学習活動から膨大なデータが生成される一方で、「データがツールごとにサイロ化されている」という課題が生じています。
学習履歴や校務データを連携・集約し、教育の質の向上や教員の業務負担軽減につなげることが求められています。しかし実態としては、システムごとにログが独立しており、児童生徒の学習状況を俯瞰的に分析して多角的な振り返りを行う環境が十分に整っていないケースが見受けられます。
データの集約とAIによる「学びの自己調整」
Sky株式会社は現在、各ツールの活用ログを統合的な教育データ基盤へ集約し、ダッシュボードでの可視化とAIの支援を組み合わせた学習環境の提案を進めています。具体的には、以下の4つのステップによる実現を目指しています。
1.データの集約と可視化
学習ツールのログなどをデータ基盤に集約し、ダッシュボード上に提示します。
2.AIによる振り返り・分析支援
蓄積された学習履歴に基づき、学習傾向や弱点、つまずきやすいポイントをAIが客観的に抽出します。
3.自律的な学習サイクルの確立
児童生徒が自らの学習状況を主体的に把握し、次に取り組むべき課題を調整するプロセスを促します。
4.教員の指導支援・見守りへの還元
教員がデータやAIによる分析結果を参照し、客観的な根拠に基づいた指導や個別支援を行えるようにします。
データの収集自体が目的ではなく、児童生徒が自らの学びを客観的に見つめ直し、成長を実感できる環境を構築することが本質的な狙いです。
商品の導入にとどまらない「未来の教育環境」の提案
こうしたデータ連携やAIの活用を実現するためには、個別のソフトウェアを導入するだけでは不十分です。提案活動においては、以下の事項を総合的に検討しています。
- 自治体や学校ごとのネットワーク環境・セキュリティ要件への適合
- 既存の多様なシステムとの連携可否の検証
- 教職員にとって負担のない運用設計の構築
- 各自治体の実情に合わせた段階的なロードマップの策定
Sky株式会社は商品の機能だけでなく、「データ連携によって教育現場にどのような変化をもたらすか」を重視しています。教育委員会の方々との対話を通じて、仕様の策定から実証研究まで伴走型で支援を行っています。
おわりに
教育分野におけるICTの役割は、単なるツールの利用から、データを活用して学習者の可能性を広げる段階へと移行しています。
公共・文教領域の営業活動は、公教育のインフラ整備と未来の学習基盤を教育現場と共創する重要な役割を担っています。今後も政策動向や技術の進展を的確に把握し、教育現場に対して本質的な価値を提供する提案活動を推進していきます。

