営業名刺管理「SKYPCE」の高いデータ化精度「99.9%」を支える、専門オペレーターによる「名刺画像補正」のプロセスをご紹介します。AIによる自動補正だけでは対応が難しい手ブレ、傾き、複数枚の写り込みに対し、国内の自社クリーンルームでオペレーターが丁寧な手作業で補正を行うことで、AI-OCRによる文字認識の精度を極限まで高めています。その具体的な手順とこだわりについて解説します。(ICTソリューション事業本部 開発部 SKYPCEサポート課)
はじめに
皆さんは、営業名刺管理「SKYPCE(スカイピース)」でデータ化された名刺が、なぜ不鮮明な画像からでも正確にデータ化されているのか、不思議に思ったことはありませんか?
スキャナーやスマートフォンで取り込んだ名刺画像は、光の加減や撮影時の角度などにより、必ずしも常に最適な状態であるとは限りません。しかし、SKYPCEは99.9%[1]という高いデータ化精度を実現しています。その精度を支える重要なプロセスの一つが、データ入力を専門に担うオペレーターによる、緻密な「名刺画像補正」作業です。
今回は、AIによる自動補正だけではカバーしきれない、オペレーターが手作業で行う画像補正の具体的なプロセスと、データ精度を高める仕組みについてご紹介します。
【背景】スキャンされた名刺画像が抱える課題
お客様が名刺をスキャンした際、一次的にはAIによる自動画像補正が行われます。しかし、実際に現場で取り込まれる画像には、以下のような多様な課題が存在することが珍しくありません。
- 撮影時の手ブレや傾きによる「わずかなゆがみ」
- 複数枚の名刺が一度に写り込んだ画像
- 背景と同化して境界線が曖昧なもの
- 名刺が上下逆さまになっているもの
これらの画像をそのままAIによるOCR(文字認識)にかけても、正確にテキスト化することは困難です。高精度なデータベースを構築するためには、まず画像を「文字が読み取りやすい」最適な状態へと整える必要があります。
【手順】オペレーターによる丁寧な画像補正プロセス
Sky株式会社では、国内の自社クリーンルーム[2]という徹底したセキュリティ管理環境の下、オペレーターが目視による丁寧な画像補正プロセスを実行しています。
ステップ①:台形補正と画像の切り取り
背景と同化している名刺など、AIが境界を判別しにくい複雑なケースにおいて、オペレーターが目視で正確に境界を認識し、手作業で微調整を加えてきれいな四角形に補正します。
ステップ②:複数枚名刺の分割と角度補正
一度にまとめて取り込まれた複数の名刺画像を個別に分割するだけでなく、1枚ずつ水平になるよう目視で角度の微調整を行います。
ステップ③:ルールに基づくテキスト補正(肩書・資格情報の整理)
名刺の名前付近に記載されている国家資格や専門資格(例:一級建築士、税理士など)は、社内の所定ルールに従って、正確に「肩書(役職)フィールド」内へ入力します。これにより、お客様が「特定の資格を保有する人物」をSKYPCE内でスムーズに検索できるようになります。
まとめ
データ化の前段階である「画像補正」において、オペレーターが適切な微調整を加えることで、AI技術(AI-OCR)とオペレーターによる「ダブルチェック」の効果が最大化されます。
高度なIT技術が普及する現代においても、細かな品質にこだわり、お客様の満足度を支えているのは、国内完結の安全な体制とオペレーターたちの丁寧な作業品質なのです。

