近年、世界的な半導体需要の急増や円安の影響により、業務用PCの調達価格が高騰しています。Sky株式会社では、PCを「レンタル導入」で運用していますが、さらなるコスト増の影響を抑えるため、返却された端末で状態が良いものについては一時的に在庫として再利用する運用調整を行いました。本記事では、PC価格高騰の背景と、社内のIT環境を快適に維持するための具体的な取り組みをご紹介します。(IT統括本部 情報システム部 IT資産管理課)
はじめに
皆さん、こんにちは。私はSky株式会社 IT統括本部 情報システム部 IT資産管理課に所属しています。
近年、さまざまな製品やサービスの価格が上昇していますが、ビジネスに欠かせない「業務用PC」も例外ではありません。現在、社内で利用するPCの調達価格は、かつてないほど高騰しています。本記事では、PC価格高騰の背景と、コスト増への影響を最小限に抑えるためのSky株式会社の取り組みをご紹介します。
PC価格が高騰している背景
現在、PCの性能を左右する「メモリ」や「SSD」などの半導体部品の価格が急騰しています。最新規格のメモリ(DDR5など)では、価格が数倍にまで高騰したケースも発生している状況です。この価格高騰の主な原因として、以下の3点が挙げられます。
1. 生成AI需要の拡大による半導体需要の急増
世界中でデータセンター向けのAIサーバー構築が急速に進んでおり、半導体メーカーの生産ラインがAI向けに集中しています。その結果、一般的なPC向けの部品が深刻な供給不足に陥っています。
2. メーカーによる生産調整
コロナ禍以降、過剰在庫を防ぐために半導体メーカーが減産・生産調整を行っていたタイミングで、AI需要が急増したため、一気に品薄状態が進行しました。
3. 為替(円安)の影響
日本国内においては、円安による為替の影響が部品調達や製品の輸入コストに大きな影響を及ぼし、調達価格をさらに大きく押し上げる要因となっています。
Sky株式会社のPC導入・運用の仕組み
弊社では、時代や業務環境の変化に合わせて、従業員に常に最適なスペックのPCを提供できるよう、柔軟な入れ替えが可能な「レンタル導入」を基本としています。
定期的に各部門の業務要件を見直した上で最新機種を選定し、計画的に調達・配付を行う運用サイクルを構築してきました。
影響を最小限に抑えるための運用調整
しかし現在の市場環境においては、新規調達を行うたびにかつてないほどコストが増大してしまいます。そこで、コスト増加の影響を最小限に抑えつつ、必要な業務環境を維持するため、レンタル会社との間で現行機種に関する交渉・調整を行いました。
具体的には、人事異動などで「返却されたPC」のうち、使用期間が短く状態が良い端末について、通常どおり解約するのではなく、「一時的に社内在庫として保管して再利用する」という運用に変更しました。
これにより、新規調達のペースを適切に抑え、価格高騰によるコストへの直接的な影響を緩和しています。
今後の見通しと継続的な取り組み
AI需要の高止まりなどの要因から、PC価格の高騰傾向は今後もしばらく続くと予測されています。弊社としては、今回の「在庫再利用スキーム」にとどまらず、今後は以下のような多様な選択肢を視野に入れ、追加の検討を進める方針です。
- 業務内容に応じたスペックの最適化(過剰スペックの抑制)
- PCライフサイクル(入れ替え周期)の見直し
- 代替メーカー製端末の採用検討
今後も市場環境の厳しさは増すことが予想されますが、「ALL Sky」の精神の下、従業員全員が快適かつ生産性高く働けるIT環境を維持・提供できるよう、継続的な工夫と運用の最適化に努めてまいります。

