最近話題の「生成AI」について、著作権侵害や情報漏洩のリスク、そして安全な活用方法を解説します。個人情報や社外秘データの取り扱いの注意点から、企業におけるガイドライン策定、さらには「SKYSEA Client View」を活用したログ管理まで、AIを安全かつ有効に業務活用するためのポイントをご紹介します。
生成AIを活用するために知っておきたいリスクと企業の対策ガイド
SNSなどで生成AIによる画像を見かけ、技術の進歩に驚く一方で、「著作権や肖像権は大丈夫なのだろうか」と疑問を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
生成AIの仕組みと権利に関する課題
生成AIは、何もないところからコンテンツを生み出しているわけではありません。インターネット上にある膨大な文章や画像(ビッグデータ)を学習し、そのパターンを基に新しいものを生成しています。
つまり、AIが生成したものの背景には、基となる誰かの著作物が存在している可能性があります。
例えば画像生成AIを利用する際は、以下のような機能を持つ信頼できるプラットフォームを選ぶことが推奨されます。
- 自身のデータが学習されないよう「オプトアウト(学習拒否)」を申請できる
- AI生成物であることを示す「ウォーターマーク(電子透かし)」が入る
プロンプト入力時の情報漏洩リスク
画像生成AIに限らず、文章を生成するAIを利用する際にも注意すべき点があります。
それは、AIへの指示や質問として入力した「プロンプト」の情報が、AIの学習データとして利用される可能性があるということです。
自身の名前や住所、または会社の機密情報などを入力してしまうと、それが学習され、将来的にほかのユーザーがAIを利用した際にその情報が意図せず表示されてしまうリスクがあります。
AIは大変便利なツールですが、「個人情報や社外秘の情報は入力しない」という基本的なルールを徹底することが重要です。
企業におけるAI利用の管理と対策
個人の利用以上に、企業でAIを業務活用する際はさらに厳格な管理が求められます。従業員が誤って顧客情報や機密資料を入力してしまうリスクに対し、情報システム部門は適切な対策を講じる必要があります。
企業としての第一歩は、AI利用に関する明確なガイドラインを策定し、全従業員に周知徹底することです。
その上で、「誰が」「いつ」「どのAIサービスに」「どのような情報を入力したか」を技術的に把握・管理する仕組みの導入が実効性のある対策となります。
例えば、入力情報を学習データに利用させない設定が可能な、「Azure OpenAI Service」のような法人向けサービスの選定が挙げられます。さらに、IT資産管理ツールなどを活用し、さまざまなAIサービスの利用状況を横断的に監視するアプローチも効果的です。
「SKYSEA Client View」を活用した利用状況の可視化
Sky株式会社のクライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」も、そうした対策をサポートするツールの一つです。
Webブラウザー経由でのAIサービス利用(プロンプト入力など)をログとして可視化することで、万が一の際のリスク追跡や、情報漏洩リスクの早期発見に貢献します。
※一部の通信形式など、条件によっては記録できない場合もあります。
まとめ:ルールを守って、AIを活用しましょう
AIでコンテンツを「生成する」側、自身のデータが「学習される」可能性がある側、そして業務利用を「管理する」側、それぞれの立場で考慮すべき課題があります。
AIは、適切に活用すれば私たちの業務や生活を大きく効率化し、豊かにしてくれる有益なテクノロジーです。そのメリットを安全に享受するためにも、仕組みやリスクを正しく理解し、ルールを守って活用することが求められます。

