こんにちは! Sky株式会社 IT統括本部 Skyスタイル部のデザインチームです。私たちはデザインシステムの構築・運用に関する業務を行っています。先日、大阪で開催されたFigmaの公式イベント「Design Systems with Figma: Osaka」に、Sky株式会社を代表して登壇させていただきました。今回は、その準備段階から当日のネットワーキングまで、舞台裏を含めて詳しくご紹介します。
登壇までの道のり
FigmaとのAI活用検討から始まった
すべての始まりは、昨年の10月。デザインツールとしてのFigmaの可能性をさらに引き出すべく、Figma Japan株式会社と共同で「AIを活用したデザインプロセスの効率化」についての検討を開始しました。12月まで、具体的なユースケースを想定した検証をサポートいただき、その成果が今回の登壇へとつながりました。

そして今年2月、Figma Japan株式会社から正式に登壇のお話をいただきました。自分たちの取り組みを発信する機会をいただくことができ、大変光栄に感じた瞬間でした。
1ヶ月間の集中準備期間と心強いサポート
登壇を引き受けてからは、約1ヶ月間の準備期間に突入しました。まず打ち合わせで、発表のテーマと大まかな内容を共有しました。その際に、イベントとして盛り込んでほしい情報などの話の構成や方向性を固めることができました。
この打ち合わせでデザイナー向けの発表というターゲット像が明確になったことは、大きな収穫でした。大まかな内容は決まっていたものの、誰に何を伝えるかを具体的に想定できていなかったため、ここからデザイナーの皆さんに向けて、より響く内容になるようブラッシュアップをしていきました。
話の軸が決まってからは、スライド作成に着手。初期バージョンの作成後、何度もブラッシュアップを重ね、技術的な内容が続いても聞き手の皆さんを飽きさせないよう、スライドの中にクスッと笑えるような、ちょっとした面白さを加えることも意識しました。
私自身、これまでプレゼンテーションの機会が少なかったこともあり、スライドが固まってからは「1日1回は必ず通しで練習する」ことを自分に課しました。練習に部内メンバーが何度も付き合ってくれて、フィードバックをもらってブラッシュアップを重ねていきました。
フィードバックをもらうなかで、自分では気づけない多くの課題が浮き彫りになりました。例えば、「思っているより内容が伝わっていない」「聞き手が本当に知りたいであろう情報が不足している」といった指摘です。
これらのフィードバックを基に改善を繰り返すことで、一方的な内容に偏らない、聞き手の心に届くプレゼンテーションへと完成度を高めることができました。あらためて、貴重な時間を割いて的確なアドバイスをくださった方々全員に、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
具体的な準備スケジュール
振り返ってみると、1ヶ月という期間は本当にあっという間でした。実際のスケジュール感は、次のような流れで進んでいきました。

- 2月4日:Figma Japan株式会社との初回打ち合わせ
- 2月5日~19日:登壇内容の作成とスライド制作(途中、Figma Japan株式会社にもレビューしていただきました)
- 2月20日~27日:社内の広報審査
- 3月2日~5日:最終リハーサル
- 3月6日:イベント当日
このように、コンテンツ作成からレビュー、審査、リハーサルと、段階を踏んで入念に準備を進めました
当日の様子と発表内容
テーマは「Figma Makeとデザインシステム」
発表テーマは、「Figma Makeとデザインシステムの活用」です。Figma Makeが持つ自動化の力と、一貫性を担保するデザインシステムを組み合わせることで、いかにして高品質なプロトタイプを高速に作成できるかという実例を交えてご紹介しました。
特に、複雑な要件が求められる業務システムのプロトタイピングにおいて、この手法がどれだけ効果的であるかを、具体的なデモンストレーションを交えてお伝えしました。
そしてついに本番
会場となったグランフロント大阪には、約100名ものデザイナーや開発者の方々が集まっていました。Sky株式会社としてFigmaイベントに登壇するのは今回が初めて。そして、私自身にとっても、これほど大きな舞台での登壇は初めての経験でした。

ステージに立つと、想像以上の緊張感に包まれましたが、皆さんが真剣な眼差しでこちらを見ているのを感じ、伝えたいという気持ちが一層強くなりました。

発表中、多くの方がPCでメモを取ったり、スライドを写真に収めたりしている姿が目に入り、私たちの取り組みへの関心の高さを肌で感じることができました。
ネットワーキングでの発見
発表後には、軽食を片手に参加者の皆様と交流するネットワーキングの時間が設けられました。ここでは、登壇内容への質問だけでなく、より踏み込んだ議論ができました。
交流から見えた業界のリアルな課題
特に印象的だったのは、各企業が抱えるAI活用のリアルな悩みです。「FigmaMakeによるプロトタイプ作成の運用はどうするのか」「導入後の効果測定をどうするか」といった具体的な相談や、レガシーな業務システムとの向き合い方、そしてデザインシステムを組織に浸透させるための文化醸成など、多くの共感できるテーマについて語り合いました。他社の先進的な事例や、試行錯誤の過程を伺うことができ、自社だけでは得られない貴重な視点を得られました。
最後に
今回の登壇は、私たちの取り組みを社外に発信するだけでなく、私たちが発表に込めた想いを、より一層強い確信へと変えてくれる貴重な機会となりました。
プレゼンテーションでもお話ししたように、AIの進化はデザイナーの役割を大きく変えようとしています。これからは、UIを実装する『作業者』から、プロダクト全体の体験を構想し、意思決定を下す『設計者』へと、その役割の重心が移っていくでしょう。
そして、その「設計者」がAIという強力なパートナーを意図通りに動かすために不可欠なのが、デザインシステムです。これまでのデザインシステムが主に「人」のためのルールブックだったとすれば、これからのデザインシステムは、AIが直接読み込み、設計意図を正確に実装するための「機械が読むための設計図」へと進化していきます。
私たちがデザインシステムを「AI活用のために育てていくべき資産」と位置づけ、整備に力を注ぐ理由もここにあります。この大きな変化の波に乗り、より良い開発体制を築くためAIを活用した活動に引き続き挑戦し、デザインの新たな可能性を追求していきます。

