皆さんこんにちは。今回は、新拠点を設立する際の情報システム部門によるネットワーク構築業務について、事前準備や計画、WAN構成の検討、拠点内設計、機器の調達・設置、テスト、そして運用保守までの一連の流れについてご紹介します。
1. 事前準備と計画立案
新拠点の設立に伴うネットワーク構築業務は、事前準備と計画立案から始まります。以下のステップを踏んで、詳細な計画を立てます。
- 現地調査: 新拠点の物理的な環境を確認し、ネットワーク機器の設置場所や配線ルートを決定します。
- 要件定義: 拠点で必要となるネットワークの要件を定義し、必要な機器やサービスをリストアップします。
- 予算策定: 必要な機器やサービスのコストを見積もり、予算を策定します。
2. WAN構成の検討
新拠点のWAN構成を検討する際には、以下のような選択肢を考慮します。
- インターネット回線: コストが低く、柔軟性がありますが、セキュリティと安定性に課題がある場合があります。
- インターネットVPN: インターネット回線を利用して、暗号化されたトンネルを構築する方式です。比較的安価に導入できますが、通信品質が回線状況に左右されることがあります。
- 広域イーサネット: レイヤー2のサービスで、拠点にルーターやL3スイッチが必要です。柔軟なネットワーク設計が可能となる上、高品質で安定した通信が可能ですが、コストが高くなることがあります。
- 専用線: 企業専用の回線を利用するため、非常に高いセキュリティと安定性を提供します。コストが最も高くなりますが、近年は下落傾向にあります。
3. 拠点内ネットワーク設計
次に、拠点内ネットワークの設計を行います。設計段階では、以下のポイントに注意します。
- ネットワークトポロジーの決定: 新拠点のネットワークトポロジー(構造)を決定し、各機器の配置や接続方法を設計します。
- セキュリティ対策: ネットワークのセキュリティを確保するための対策を設計に組み込みます。UTMやVPNの導入を検討します。
- 冗長性の確保: ネットワークの信頼性を高めるために、冗長構成を取り入れます。例えば、複数の経路を用意する、複数の装置を論理的に束ねて運用する、などの対策を取ります。
4. 機器の調達と設置
設計が完了したら、必要な機器を調達し、設置作業を行います。
- 機器の選定と発注: 要件に基づいて、ルーター、スイッチ、アクセスポイントなどのネットワーク機器を選定し、発注します。
- 配線作業: 新拠点内の配線作業を行います。ケーブルの敷設や配線ルートの確保を行い、機器の設置場所まで配線を引きます。
- 機器の設置と接続: 調達した機器を設置し、配線を接続します。各機器の設定を行い、ネットワークが正常に動作するように調整します。
5. テストと検証
ネットワークの設置が完了したら、テストと検証を行います。
- 接続テスト: 各機器が正常に接続されているかを確認します。インターネット接続や内部ネットワークの通信が問題なく行えるかをテストします。
- セキュリティテスト: セキュリティ対策が適切に機能しているかを確認します。UTMの設定やVPNの動作を検証します。
- 負荷テスト: ネットワークの負荷テストを行い、トラフィックが増加した際の動作を確認します。必要に応じて設定の調整を行います。
6. 運用開始と保守(新拠点の稼働開始)
テストと検証が完了したら、ネットワークの運用を開始します。運用開始後も、定期的な保守作業を行い、ネットワークの安定稼働を維持します。
- 監視とメンテナンス: ネットワークの監視を行い、異常が発生した際には迅速に対応します。定期的なメンテナンスを行い、機器の状態をチェックします。
- トラブルシューティング: ネットワークに問題が発生した際には、迅速にトラブルシューティングを行い、問題を解決します。
- アップデートと改善: ネットワーク機器のファームウェアやソフトウェアのアップデートを行い、セキュリティや性能の向上を図ります。必要に応じてネットワークの改善を行います。
所感
新拠点の設立に伴う業務は、厳しい納期の中で多岐にわたる作業が発生しますので、「ALL Sky」を合言葉にチームワークで乗り切る日々を過ごしています。 ネットワークの設計・構築から運用・保守まで、一連の業務を通じて拠点の円滑な業務運営を支えることが求められます。 より良いITインフラ環境を提供するために、これからも日々精進してまいります。
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