皆さん、こんにちは。Sky株式会社のライターです。現在、Sky株式会社はお客様へのAI技術の提供や自社商品開発へのAI活用など、AIにまつわる取り組みをさらに加速させています。そしてここ最近、社内向けの生成AIサービスやAIエージェントなどを自社開発し、続々とリリースしているんです。今回は、そんなSky株式会社社員のAI活用術についてご紹介します!
SKYAI活用 ブログって?
Sky株式会社では、すべての社員が業務にAIを活用できる環境を整えた上で、活用のための研修やナレッジ共有を促進することで、業務改善に取り組んでいます。2025年10月現在、社内向け生成AIサービス「SKYAI」をはじめ、予定調整エージェント、作業ログエージェントなど、目的に応じて使えるAIエージェントを多数自社開発し、リリースしています。
Sky株式会社のAI活用推進についてはこちら!
そして、社内ブログの中には、これらのAIの積極利用を目的とした「SKYAI 活用ブログ」というものがあるんです! 「SKYAI 活用ブログ」は、社員による活用事例やプロンプトのコツ、アイデアなどが日々投稿されています。 「いいね」が20以上ついた記事にはインセンティブが付与されるという、共有の活性化を促す仕組みもあります。このブログが立ち上がったのは2025年1月。今では、すごい数の記事がアップされています……!
Sky株式会社の「社内ブログ」って?
経営層からの発信、会社の最新業績、各種お知らせをはじめ、社員からの改善提案や自己啓発のための情報収集といった交流に役立てられています。部署ごとのブログや、インセンティブ受賞者を紹介するブログなどなど、本当にたくさんのブログがあります。
今の時期に役立つ「年末調整ブログ」も……! 手順をわかりやすく記載してくださっていたおかげで、筆者も今年の年末調整をスムーズに完了できました! 各記事には「いいね」や「スタンプ」を押すことで、投稿者に対して感謝の気持ちを伝えることができます。
社員の具体的なAI活用法をご紹介!
ではSky株式会社の社員は一体、どんな風にAIを活用しているのか……? 気になりますよね。今回は社員が「SKYAI 活用ブログ」に投稿された記事の中から、SKYAIの活用事例について、いくつかご紹介します。
「SKYPCE」提案のきっかけ探しに活用
Sky株式会社が現在拡販に力を入れている商品に、営業名刺管理「SKYPCE」があります。
ある営業担当者がこのSKYPCEを提案するために必要な情報として、営業担当者が「名刺を公費として作成しているか」をSKYAIに尋ねると、「大阪:具体的な情報なし」「和歌山:○○町」などと、都道府県ごとに一覧で表示してくれたそう。
この社員は「一つひとつ調べ、欲しい情報がある箇所を見つけ出す作業工数を考えると圧倒的に早く、また面白い提案のきっかけをつかめたと感じました。SKYAIを日々の営業活動の戦略考案にもどんどん活かしていきたいと思います!」と感想を述べていました。
SKYPCEについて、いちからわかりやすく紹介した記事はこちらから!
お客様などの訪問前に、相手のことをより理解するために活用
続いては、広報部ライターの活用術です。
プロンプト例
あなたはプロのライターです。今度、○○○氏に取材します。同氏の最近の発言・発表内容を踏まえて、どのような質問をすればよいか考えて箇条書きで書き出してください。
SKYAIはWebに公開された直近の記事をベースにヒアリング項目を挙げます。そこで、さらに以下のようにSKYAIに返信し、想定される回答を教えてもらいます。
このヒアリングシートに対し、○○氏ならどのように回答されるでしょうか。想定される回答を教えてください。
このように、SKYAIに質問を考えさせ、自ら回答させるのがポイントです。この作業を通じ、自分が想定していなかった話題や、読んでいなかった記事が見つかるので、取材対象者の理解が進み、実際のインタビューを充実させることができます! 商談やプレゼンの準備などでも応用できるのではないでしょうか。
「脱パワーポイント生活」のために活用
ある開発部の方は、SKYAIを使い、パワーポイントではなくHTMLでスライドショーを生成していました。プロンプト例は以下の通りです。
京都府、大阪府、兵庫県の魅力を一つの府県につき1枚のスライドを作成して、HTML形式で出力してください。
ただし、下記<span>タグに含まれる要件を満たすようにしてください。
<span>
- スライド左下に○○/○○とページ数を表記すること
- スライド右下に「前」と「次」ボタンを並べて用意すること
- デザインにこだわること
- 表題+3府県の合計4ページで構成すること
</span>
試してみた社員は「要求仕様書からスライドを作成したり、画像をHTMLに埋め込ませたりと、パワーポイントと遜色なく使える可能性は無限大だと思います!」とコメントしていました。
文章に方言が混じっていないか、チェックしてもらうために活用
会話の際、ついつい方言が出てしまうことってありますよね。文章にも使ってしまうことがあるのではないでしょうか。その際、AIでチェックできるかを試してみた、という事例です。
以下は、わざと方言を入れながら書いた文章です。
こんにちは。
おとついはありがとうございました。
いただいたカレンダー、さっそく壁に押しピンで貼らせていただきました。
さらぴんは気分が一新されますね。
食事ごちそうさまでした。 煮物は味がしゅんでいてすごくおいしかったです。
今度はぬくくなったなながつに、うちに来ていただけるとのことですが、 もし車で来られるのであれば、どん突きにモータープールがありますので、 そちらをご利用いただくと便利です。
それではまたお会いできることを楽しみにしています。
これをSKYAIに読みこませてみると……
標準語以外の表現:
さらぴん - 関西弁で「新品」を意味します。
しゅんでいて - 関西弁で「味が染み込んでいる」を意味します。
ぬくくなったなながつ - 関西弁で「暖かくなった7月」を意味します。
どん突き - 関西弁で「突き当たり」を意味します。
モータープール - 関西弁で「駐車場」を意味します。
と出てきました。
この事例を投稿した社員は、「初めてのお会いするお客様などには、方言で変に勘違いされないようにチェックしてもらってもいいかなと思いました!」という感想を述べていました。
AIを上手に活用するために
便利な生成AIですが、利用する際には、事実に基づかない回答を生成する「ハルシネーション」などに注意しなければなりませんよね。最後に、AIを上手に使いこなすための工夫について、社員の投稿をご紹介します。
AIを信じすぎないすぐマネできる「魔法の言葉」
「AIの回答がすべて真実」と思わず、うのみにしないように気をつけています。SKYAIとの対話でよく使う魔法の言葉は、「案を10個ください」「さらにもう10個ください」です。質問に回答をもらおうとするとAIは基本的に1つの回答をくれます。ただ、どうしても視野が狭くなりがちなので、この言葉を使って、複数の回答を依頼。回答を得るところまではAIに委ね、あとは自分で使えそうな文言をかいつまんだり、整理したりして自分の言葉に置き換えるようにしています。
もう一つの魔法の言葉は「この回答になったエビデンスをください」です。技術的な質問をすると、その技術に長けているかのような立派な回答を出してくれることが多いのですが、実は間違っていることも多々あります。そのため、最初から信じすぎないようかなり注意し、情報の出所まで聞くようにしています。
Sky株式会社社員のAI活用術、いかがだったでしょうか? 今回紹介した事例はあくまで、Sky株式会社が自社開発したAIサービス / エージェントを活用したものです。また、今回は基礎的な活用術をご紹介しましたが、「SKYAI 活用ブログ」にはより技術的な内容の記事も投稿されています。Sky株式会社の社員はこれからもよりよい業務を遂行していくために、日々AIを活用していきます。
本記事がAIをお使いの読者の方に、少しでも役立つ内容になっていれば幸いです。
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