皆さんこんにちは。今回は、ファイルの無害化についてご紹介します。ファイルの無害化とは、ファイル内の潜在的な脅威を取り除くプロセスで、特にコンテンツ無害化と再構築(CDR)やマルウェア除去といった技術が用いられます。これにより、システムやネットワークのセキュリティが向上し、データの安全性が確保されます。無害化が必要なシナリオや、無害化を行わない場合のリスクについても詳しく説明します。
ファイルの無害化とは具体的にどのようなプロセスを指し、どのような技術や方法が用いられるのか、また、その目的や利点について説明します。特に、無害化が必要となる具体的なシナリオや事例、無害化を行わない場合に発生し得るリスクについても確認していきましょう。
無害化の技術や方法
- コンテンツ無害化と再構築(CDR: Content Disarm and Reconstruction)
ファイルを一度分解し、潜在的な脅威を取り除いた後に再構築する技術です。これにより、ファイル内の悪意あるコードやマルウェアを除去します。 - マルウェア除去
ファイル内のマルウェアを検出し、削除する技術です。Sky商品が連携するOPSWAT社のMetaDefender Coreでは8社のウィルススキャンエンジンを搭載しています。
目的や利点
- セキュリティの向上
ファイル無害化により、マルウェアや悪意あるコードの侵入を防ぎ、システムやネットワークのセキュリティを強化します。 - データの安全性確保
無害化されたファイルは安全に使用できるため、データの安全性が確保されます。
無害化が必要となる具体的なシナリオや事例
- メールの添付ファイル
メールの添付ファイルにマルウェアが含まれている可能性があるため、無害化が必要です。 - ダウンロードファイル
インターネットからダウンロードしたファイルに潜在的な脅威が含まれている場合があります。
無害化を行わない場合に発生し得るリスク
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マルウェア感染
無害化を行わないと、マルウェアがシステムに侵入し、データの破壊や情報漏洩のリスクが高まります。 -
フィッシング攻撃
悪意あるファイルを開くことで、フィッシング攻撃の被害に遭う可能性があります。
無害化ソリューションOPSWAT社 MetaDefender Coreとの連携
SKYDIV Desktop Client
仮想環境で利用しているブラウザからファイルをダウンロードする際、自動的に検出して無害化処理をするか否かの確認が表示されます。【はい】を選択した場合ファイルは無害化され、操作元の物理端末にコピーされます。
SKYSEA Client View「ブラウザ環境分離(オプション)」
分離ブラウザを利用中にファイルのダウンロードを検知すると、無害化して分離環境から持ち出すか否かの確認が表示されます。【はい】を選択した場合ファイルは無害化され、物理端末に持ち出すことができます。
OPSWAT社 MetaDefender Core
Sky商品が無害化連携するOPSWAT社のMetaDefender Coreは、元のファイル形式を維持したまま、無害化できるファイルの種類が最も多く、合わせて8社のウイルススキャンエンジンでマルチスキャンも実施します。無害化に対応しているファイルの種類は、OPSWAT社のホームページに公開されており、確認することができます。
使用する無害化技術が自社のニーズに合っているかを確認し、導入コストとその効果を比較し、最適なソリューションを選ぶことが重要です。

