皆さん、こんにちは。今回は、ICTソリューション事業本部 SI部で行っているインフラ技術の案件についてご紹介します。SI部では、ITインフラ整備の請負案件を中心に、プリセールスから導入、運用保守までの全ライフサイクルをサポートしています。具体的には、クライアントサーバー型の情報系システムやネットワークの構築、クライアント端末の導入、SaaSサービスの導入など、多岐にわたる業務を行っています。お客様の要件に応じた最適なソリューションを提供し、信頼性の高いインフラ環境を実現します。
案件について
契約形態
案件の契約形態には以下のものがあります。
- お客様からITインフラ整備を直接受注する請負案件
- お客様の業務を支援する派遣や準委任案件
今回は請負案件の流れについてご紹介します。
請負案件の流れ
プリセールス段階
お客様から要件や要望をヒアリングし、それを形にして提案します。
ハードウェア、ソフトウェア、クラウドサービスなどさまざまな製品を選定し、機器構成の作成、構築に必要な工数試算、提案書などの成果物の作成を行います。
導入段階
プリセールス段階の案件が受注につながれば導入段階となります。
要件定義から設計、構築、テストまでを実施します。自社でプロジェクトマネジメントから設計、構築、テストを行うケースもありますが、部分的に外部委託を行ったりメーカーの構築サービスを活用するケースもあります。そのため、設計、構築スキルだけでなく外部委託業者やベンダーとの調整を行うスキルも必要となります。
運用保守段階
導入が完了した案件については、ご契約いただいたお客様に対して、その後運用保守のフェーズに移行します。
運用保守の部隊に引き継いで実施しますが、重要なインシデントや運用に関わる内容については、プリセールスや導入段階で関わったインフラエンジニアが参画することもあります。
実施している案件の内容について
クライアントサーバー型の情報系システム
私たちは、Windowsベースの従来型情報系システムに加え、セキュリティ要素を強化したシステムを提供しています。具体的には、多要素認証やシングルサインオン、SASE、EDRなどのセキュリティ機能を導入し、クライアント管理には自社商品であるSKYSEA Client Viewを使用しています。さらに、仮想化基盤やストレージの導入、VDIやRDSを活用したシンクライアント環境の構築も行っています。これに加えて、非機能要件としてバックアップやシステム監視の導入も重要な要素となっています。
これらのシステムはオンプレミス環境で構築する場合もありますが、最近ではIaaSクラウド基盤への移行も増えてきています。
ネットワーク
ネットワークに関しては、レイヤー3スイッチやレイヤー2スイッチを用いた有線LANと無線LANの導入を行っています。また、拠点間やクラウドへの接続においては、UTMやルーターを利用した広域ネットワーク(WAN)やVPNの導入も行っています。
クライアント
クライアントについては、数百台の規模から数万台の超大規模なケースまで対応しています。形態としては、Windows端末のマスターイメージ作成からクローニングを行う形の導入に加えて、最近ではMDMを利用したインターネットからの構築や制御が増えてきています。プラットフォームはWindowsに加えて、iPadOSやChromeOSと幅広く扱っています。 また、SaaSサービスとしてMicrosoft 365やGoogle Workspaceなどの導入も実施しています。
上記のそれぞれが単発の案件である場合もありますが、すべてを一つの案件として取り組むこともあります。規模によっては導入期間が数か月から1年を超えるケースもあります。
私たちはプリセールスから導入段階、運用保守まで、ITインフラのライフサイクル全体に関わることができ、お客様に寄り添った形で業務を実施しています。

