皆さんこんにちは。Sky株式会社では、社内DXを推進する専門部署(Skyスタイル部)が存在しています。Skyスタイル部のデザインチームではデザインシステムの構築・運用を行っています。今回は、デザインシステムをチーム内で浸透させるためにどんなことを行ってきたのかをご紹介します。
デザインシステムを正しく使ってもらうために
デザインチームではデザインシステムを2024年にリリースし、チーム内に展開しました。デザインシステムは構築までに2年かかり、長い期間をかけて構築していました。ですが、リリースした後にとある課題にぶつかりました。それが……
「デザインシステムを正しく使ってもらえない」
というものでした。チーム内でデザインシステムという存在が認知されておらず、開発メンバーからデザインシステムに関する質問を多くいただきました。デザインシステムはこれまでなかったものだからこそ、導入する際のハードルがかなり高くなっていました。
そこで、デザインチームとして開発メンバーにデザインシステムを周知し、使ってもらうためにいくつかの取り組みを行ってきました。
デザインチームの取り組み
デザインシステムを正しく使ってもらうために、以下のような取り組みを行いました。
ドキュメントの充実化
「デザインシステムがなぜ必要なのか?」
「プロダクトに導入するにはどうしたらいいのか?」
「どのようにコンポーネントを使えばいいのか?」
デザインシステムについて知ってもらうことから使ってもらうところまでサポートできるように、ドキュメントを充実化させていきました。とりあえず、ドキュメントを読めば始められる! という状況になるよう、Storybookに開発者向けのドキュメントを追加しました。
ボイラープレートへの組み込み
チーム内での共通ツールとするために、ボイラープレートにデザインシステムを組み込んでいきました。
新規プロダクトを始める際には、必ずデザインシステムが使える状態となるようにしました。
デザインシステム導入のお願い
デザイナーからデザインシステムを導入することを開発メンバーに提案していきました。その際にデザインシステムを使うことのメリットをお伝えし、開発メンバーにデザインシステムを使っていただけないかご相談していました。
また、デザインシステムの思想や使い方なども、必要に応じて都度ミーティングを行い説明していくことで浸透を図りました。
相談窓口の設置
デザインシステムに関する質問が気軽にできるよう、社内のコミュニケーションツールやGitHubのissueを使って相談窓口を設置しました。
何かあればすぐに相談していただき、デザインシステム担当のメンバーがすぐ使い方のフォローや機能の要望、バグの調査などのデザインシステムに関する問い合わせを行えるようにしました。
デザインシステムの浸透
これらの取り組みを行い、2025年にはほぼすべての新規プロダクトにデザインシステムを導入していただくことができました。デザインチームからの呼びかけだけでなく、開発メンバーからのご協力もありデザインシステムを浸透させることができました。
おわりに
デザインシステムは構築して終わりではなく、使っていただきながら、デザインシステムを育てていくことが大切であると感じました。今後も開発メンバーと協力しながらデザインシステムを運用していければと思います。