「会社ではどのような回線を使用しているのだろう」と考えたことはありますか?今回は、Sky株式会社でネットワーク関連の業務を担当している私から、会社で使用する回線について簡単にご紹介いたします。
会社で使用する回線は?
会社でも一般家庭で使用するようなインターネット回線を使用しています。
しかし、「東京と大阪の拠点間でデータのやりとりを行いたい」などの地理的に離れた拠点をつなぐ場合は、一般的なインターネット回線ではなく「広域イーサネット」というものが多く使用されます。
なぜ「広域イーサネット」を使用するのか
近年、インターネットでのウイルス感染や不正アクセスなどのニュースをよく耳にすると思います。インターネットにアクセスする以上、そういったリスクは避けられないのが現状です。
そこで「広域イーサネット」を使用します。
「広域イーサネット」は「閉域網」とも呼ばれ、インターネットにつながっていない環境でやりとりができます。セキュリティ面についても、専用の回線を使うため外部からの不正アクセスを防ぎやすく安全性も高くなります。
Sky株式会社を例に挙げると、大阪本社から「広域イーサネット」を通って東京本社に向かうネットワークを構築します。これにより、インターネットにつながっていなくても大阪本社と東京本社で業務のやりとりが行える環境になるというイメージです。
回線切断への備え
便利な「広域イーサネット」ですが、回線が切れてしまうリスクも考える必要があり、緊急時に備えて別の回線を用意しておくことも重要です。
「回線が切れてしまった時にのみ使用する」「回線を2本同時に使用する」「用途別に回線を用意する」などさまざまなケースがあり、費用や構成によって状況は変わるので重要度に応じて回線を選んで対応しています。
簡単ではありますが、会社で使用する回線についてのご紹介でした。
ネットワークは単純でありつつも奥が深いものです。
何気なく使っているサービスは全部、緻密に設計されたネットワークで構成されているので、興味をお持ちの方はネットワークについて一度調べてみてください。きっと楽しいですよ!