みなさんこんにちは。私はSky株式会社の広報部でカメラマンを担当しています。私たちSky株式会社は、Instagramをはじめとする各種SNSでの発信を積極的に行っています。今回は、Instagram写真がより素敵になる観光地での写真撮影のポイントについてご紹介します。観光地の雰囲気や魅力を伝えるための写真の構成方法や、iPhoneのLive Photosを使った長時間露光のテクニックなど、具体的な撮影方法を解説します!
撮影のポイント
複数枚の写真で構成を考えてみる
観光地で撮影する際、観光地の雰囲気と、その観光地でおもしろいと思った物や場所を、1枚の写真に収めるのは簡単なようで難しかったりします。
文章でいうところの「5W1H」や「起承転結」のように、写真についても「どんなところに行ったのか」「この投稿で何を伝えたい(見せたい)のか」などを、 複数の写真に分けて構成することで、見せたいこと・伝えたいことを整理してみましょう。
参考例として、奈良県桜井市にある「談山(たんざん)神社」を撮影してきました。
この神社で有名なのが、談山神社シンボルとも呼ばれている「十三重塔」ですが、以下の写真だけの投稿だと 「談山神社」全体の雰囲気は伝わりづらいかと思います。
そこで、先ほどの「撮影のポイント」を参考に写真を組み合わせてみましょう。
その観光地の全体像を撮影する(代表的な風景や建物など、引きの写真)
Instagramの投稿を見た人に「どこに行ったのか」「どんな場所なのか」がひと目で伝わりやすいように、また、投稿を見た人が「その場所に行ってみたい」と思ってもらいやすいように、まずはその観光地の代表的な「風景」や「建物」などを撮影します。
▲全体像(引きの写真)があると、どんな場所なのか想像しやすくなります。
水平・垂直」をきっちり取ることを意識するのがお勧めです(建物についても同様です)。
魅力的に感じた物や場所をピンポイントで撮影する(その観光地で「注目してほしい」「面白い」「きれい」と思った物や場所、寄りの写真)
次に観光地で面白いと思った物や場所にクローズアップして撮影しましょう。
▲冒頭の「十三重塔」を持ってくる
▲建物のディテールが分かるような寄りの写真をピックアップしてみる
▲同じ吊灯籠でも撮影位置やアングルを変えてみると印象が変わってきます
スマホで撮影すると記録写真っぽくなりがちです(上から見下ろすような写真)。被写体と同じ高さで撮ってみたり、真上から撮ってみたり、撮影するアングルを工夫するとより魅力が伝わります。
具体的な投稿例
上記のポイントを踏まえて、投稿内容を考えてみます。
【例①】 談山神社の十三重塔 についての投稿
投稿文 | 休日に奈良県桜井市にある「談山神社」へ。世界で唯一現存する木造の「十三重塔」が有名で、近くで見ると迫力がすごかったです。 #談山神社 #十三重塔 |
写真 | ![]() |
【例②】 談山神社と青葉 についての投稿
投稿文 | 休日に奈良県桜井市にある「談山神社」へ。桜や紅葉で有名な神社ですが、この時期は青葉と朱色の組み合わせがとてもきれいでした。ぜひ訪れてみてください! #談山神社 #新緑 |
写真 | ![]() |
写真を組み合わせることで、どんな場所だったのか、見てほしいポイントがどこか、より伝わりやすくなったのではないでしょうか?
投稿文と写真の内容に乖離があると分かりづらくなります。文章と写真の内容が一致するようにしてみてください。
ワンポイントテクニック:長時間露光で撮影してみる
他の観光客がいる環境で撮影をすると、関係のない方のお顔まで写ってしまうことも多いかと思います。適宜、ボカし処理(モザイク処理)をしてから投稿していますが、やりすぎると見た目が悪くなってしまいます。
そんなときに、便利なのがiPhoneの「Live Photos(ライブフォト)」です。ご存知の方も多いと思いますが、Live Photosで撮影した写真は、撮影後に【長時間露光】のエフェクトに変更することが可能です!「風景」や「建物」はそのままに、動いている人や車を簡易的に線状にボカすことができ、普通に撮るより、ちょっとエモい写真に仕上げることができるかもしれません。
「長時間露光」のエフェクトに変更する方法は以下の通りです。
- 「写真」アプリを立ち上げ、該当の写真を表示する。
- アプリの画面左上に表示されている
をタップ→「長時間露光」をタップする。
注意点
- あくまで動いている人や物だけにしか効果がないので、立ち止まっている人が多い場合は、あまり効果的ではありません。
- 仕様上、周辺が少しトリミングされてしまいます。カメラが複数ある機種を使用されている場合は、広角カメラでの撮影がおすすめです。
- 通常の写真よりデータサイズが大きくなります。
人以外に、滝や川などの流れを白い帯っぽくしてみたり、車のライトが流れているような雰囲気にしてみたりと、 色々と応用のきく手法ですので、ぜひ試してみていただければと思います。
今回のコラムは以上です。