皆さん、こんにちは! 今回は、情報システム部におけるIT資産管理の最適化についてご紹介します。IT資産管理は、物理デバイスやソフトウェアライセンス、クラウドサービスなど多岐にわたり、管理が非常に困難です。適切な管理が行われないと、セキュリティリスクやコスト増加、企業の信頼失墜につながります。情報システム部門では、IT資産管理ツールやCASBの導入、定期的な棚卸しを行い、全社的な連携を強化することで、IT資産管理の効率化と正確性向上を目指しています。
はじめに
IT資産管理は会社の規模が大きくなるにつれて、複雑化していきます。 また、昨今では、物理デバイスやソフトウェアライセンス、クラウドサービスなど範囲が多岐にわたり、 IT資産を正確に管理することは非常に困難になっています。
IT資産管理の難しさ
現代のIT環境は、オンプレミスのサーバー、パソコン、スマートフォンといったハードウェアに加え、 OS、各種アプリケーション、SaaSなどのソフトウェア、クラウドインフラ(IaaS、PaaS)など多岐にわたります。 これらのIT資産はライフサイクルや契約条件がそれぞれ異なるため、一元的に管理することが困難です。
IT資産管理が不十分な場合のリスク
パッチが適用されていないシステムやソフトウェア、シャドーITはマルウェア感染や情報漏洩のセキュリティリスクを高めます。 また、不必要なソフトウェアライセンスを購入することでIT関連のコストが増加します。 さらに、ソフトウェアライセンスの不正な利用は、高額な罰金や訴訟に発展する可能性があり、企業の信頼失墜にもつながります。
IT資産管理の取り組み
情報システム部門では、SKYSEA Client Viewなどの複数のIT資産管理ツールを導入することで、資産情報の自動収集、 ソフトウェアの配布状況把握、ライセンス管理、セキュリティパッチの適用状況監視などを効率的に行っています。 これにより、管理工数を削減し、情報の正確性を高めることができます。
IT資産管理ツールで把握することが困難なSaaSやIaaS、PaaSは、今後、CASBを導入することでクラウドサービスの利用を可視化します。 また、情報が実態と乖離することを防止するために、定期的な棚卸しも実施しています。
IT資産管理は、情報システム部門だけではなく、IT資産に関わる全ての部署との連携を強化する必要があります。 そのために、IT資産の利用から廃棄までの手順を策定し、周知徹底することで、組織全体でIT資産管理の意識を高めています。
最後に
IT資産管理は、一度行えば終わりというものではなく、継続的な取り組みと改善が必要です。 IT資産の利用を最適化することで、会社の競争力向上とリスク軽減に貢献できるように今後も尽力していきます。