VBAを使用すると、文字列操作を含むさまざまなタスクを自動化できます。
シリーズ一覧
【VBA】文字列操作の基本関数 1
【VBA】文字列操作の基本関数 2
【VBA】文字列操作の基本関数 3
今回も、VBAで文字列を操作する際に使用する基本の関数についてご紹介いたします!
Format関数
- 書式指定式の指示に従って書式設定される式を含む Variant (String) を戻します。
構文:Format(Expression, [Format], [FirstDayOfWeek], [FirstWeekOfYear])
この関数はExcelでの作業自動化ではかなり便利です。
日付や時間を自身の表現したい形式へ簡単に変えることができます。
西暦の日付から和暦に変換して表示することも可能です。
result = Format(Date, "yyyy年mm月dd日")
実行結果:〇〇〇〇年〇〇月〇〇日
指定項目 | 説明 |
---|---|
Expression | 必須。日付や数値など文字列型に変換したい値を指定。 |
Format | 省略可能。 書式を指定。 |
FirstDayOfWeek | 省略可能。最初の曜日を指定する定数。 |
FirstWeekOfYear | 省略可能。年内で、最初の週を指定する定数。 |
LCase関数 / Ucase関数
構文:LCase(String) / UCase(String)
注意点
- UCase関数では小文字だけが大文字に変換される。
- LCase関数では大文字だけが小文字に変換される。
Dim text As String: text = “Sky株式会社”
result = LCase(text)
実行結果:“sky株式会社”
result = UCase(text)
実行結果:“SKY株式会社”
指定項目 | 説明 |
---|---|
String | 必須。任意の文字列式。 |
StrConv関数
- 指定されたとおりに変換した Variant (String) を返します。
構文:StrConv(String, Conversion, [ LCID ])
result = StrConv ("Sky株式会社", vbWide)
実行結果:Sky株式会社
指定項目 | 説明 |
---|---|
String | 必須。任意の文字列式。 |
Conversion | 必須。任意の文字列式。 |
LCID | 省略可能。国別情報識別子 (LCID) を指定。言語を表すコード。 |
Trim関数 / LTrim関数 / Rtrim関数
- 指定した文字列の先頭のスペースを除いたコピー(LTrim)、末尾のスペースを除いたコピー (RTrim)、または先頭と末尾の両方のスペースを除いたコピー(Trim)を格納するVariant(String)を返します。
構文:Trim(string) / LTrim(string) / RTrim(string)
Dim text As String: text = “ Sky株式会社 ”
※先頭 / 末尾:半角スペースあり
result = Trim(text)
実行結果:”Sky株式会社”
※先頭 / 末尾:半角スペースなし
result = LTrim(text)
実行結果:“Sky株式会社 ”
※先頭スペースなし / 末尾スペースあり
result = RTrim(text)
実行結果:“ Sky株式会社”
※先頭スペースあり / 末尾スペースなし
指定項目 | 説明 |
---|---|
String | 必須。任意の文字列式。 |
3回にわたって文字操作に関する関数を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
紹介した関数をすべてマスターすると基本的な文字列操作は可能になると思います!
今後は、活用法なども紹介していけたらと思いますので、ぜひお楽しみに~☆☆