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エンジニアでなくても​覚えると​役立つ VBA ⑤

エンジニアでなくても​覚えると​役立つ VBA ⑤

この記事では、VBAのデバッグ技術について解説しています。エラーメッセージの理解、デバッグツールの利用、ログの出力など、VBAプログラムのエラーを特定し修正するための基本的な手法を紹介しています。

前回に引き続き、VBA(Visual Basic for Applications)についてご紹介いたします。

前回の​記事

シリーズ一覧

基本的な使用方法
VBAの基本構文
オブジェクトモデルの理解
マクロの記録
デバッグ技術【今回の記事】
リファレンスの活用

例では、Excelを用いて説明します!

本編

今回は、「⑤ デバッグ技術」について、紹介いたします!

デバッグとは、プログラムやコードの実行中に発生する問題やエラーを特定し、修正する作業のことです。

具体的には、プログラムが予期しない結果を出力したり、正しく動作しない場合に、その原因を特定して修正するための手法やプロセスを指します。

デバッグの手法には、エラーメッセージやログの確認、コードの実行中に変数の値を確認するデバッガの使用などがあります。
デバッグは、問題解決のための重要なスキルであり、プログラムやコードを書くだけでなく、ソフトウェアやアプリケーションの動作を理解するためにも役立ちます。

VBAデバッグの基本的な手法を説明します。

1. エラーメッセージの​理解

VBAコードを実行すると、エラーメッセージが表示されることがあります。
エラーメッセージは、問題の原因を特定するためのヒントを提供してくれます。
エラーメッセージを読み、問題の箇所や原因を理解しましょう。

VBAには、実行中に発生したエラーを識別するためのコードがあります。

VBAエラーコードは、通常、数値で表記されます。
各エラーコードは一意の意味を持ち、特定のエラーの種類や原因を示します。
エラーコードは、エラーメッセージと一緒に表示され、プログラマーがエラーを特定し、適切な対処方法を見つけるのに役立ちます。

2. デバッグツールの​利用

VBAには、デバッグをサポートするためのツールが用意されています。
デバッグツールを使用すると、以下のようなことができます。

  • ステップ実行
    プログラムを1ステップずつ実行し、各ステップでの変数の値やプログラムのフローを確認することができます。
    これにより、プログラムの実行中に発生するエラーや予期しない動作を特定することができます。

  • 変数の監視
    プログラムの実行中に変数の値を監視することができます。
    変数の値が予期しない値になっている場合や、変数の値が正しく更新されているかどうかを確認することができます。

  • ブレークポイントの設定
    特定の行にブレークポイントを設定することができます。
    プログラムの実行がその行に到達すると、実行が一時停止されます。
    これにより、特定の箇所でのプログラムの状態を確認したり、特定の条件下での動作をテストしたりすることができます。

  • エラーハンドリング
    デバッグツールを使用すると、エラーが発生した場合にプログラムの実行を停止し、エラーの詳細情報を表示することができます。
    これにより、エラーの原因を特定し、修正することができます。

  • ウォッチ式の設定
    特定の式や関数をウォッチ式として設定することができます。
    ウォッチ式は、プログラムの実行中にその値を監視し、変化がある場合に通知することができます。
    これにより、特定の条件下での変数や式の振る舞いを確認することができます。

VBAデバッグツールは、プログラムの品質向上やバグの特定と修正に役立ちます。デバッグツールを使用することで、より効率的にVBAプログラムを開発できます。

3. ログの​出力

デバッグの過程で、コードの実行結果や変数の値をログとして出力することができます。
ログを出力することで、以下のようなこと可能です。

  • デバッグ情報の表示
    ログを使用することで、実行中のプログラムの状態や変数の値などのデバッグ情報を表示することができます。
    これにより、プログラムの実行中に発生するエラーや問題の特定および解決が容易になります。

  • プログラムのトレース
    ログにはプログラムの実行フローを記録することができます。
    これにより、プログラムのどの部分が実行されたかを追跡することができます。
    トレースログは、プログラムの実行パスを理解し、特定の問題を特定のコードセクションに関連付けることができます。

  • エラーハンドリング
    ログにエラーメッセージや例外情報を出力することで、プログラムの実行中に発生したエラーをキャプチャし、それに対処することができます。
    エラーハンドリングログは、問題の特定やデバッグに役立ちます。

  • パフォーマンスのモニタリング
    ログにはプログラムの実行時間やリソース使用量などの情報を記録することができます。
    これにより、プログラムのパフォーマンスをモニタリングし、ボトルネックや改善の余地を特定することができます。

  • 監査トレイルの作成
    ログは、プログラムの実行中に行われた操作や変更の履歴を記録するために使用することもできます。
    これにより、セキュリティやコンプライアンスの観点から、特定のアクションやデータの変更を追跡できます。
    これらの機能を使用して、VBAのログ出力はさまざまな目的に活用することができます。

以上が、VBAデバッグの基本的な手法です。

初めてVBAコードを書く方やVBAを理解していない方でも、これらの手法を活用することで、エラーや問題を特定し、修正することができます。

VBAのデバッグには経験と実践が必要ですので、継続的にコードを書きながらデバッグのスキルを磨いていくことをおすすめします!!

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