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公開日2024.09.03更新日2024.09.05

UI / UXとは? 言葉の意味や優れたデザインを行うコツなどを解説!

著者:Sky株式会社

UI / UXとは? 言葉の意味や優れたデザインを行うコツなどを解説!

サービスや製品と、利用者をつなぐUI、ユーザーが得る体験すべてを指すUX。企業としての競争優位性を確保するため、現在UI / UXへの注目度が高まっています。UI / UXを改善することは、コンバージョン率改善やブランドイメージ強化といった企業側のメリットに影響するほか、使いやすさ向上や時間節約といったユーザー側のメリットにもつながります。ここでは、UI / UXの言葉の意味や、優れたUI / UXをデザインするためのコツなどを紹介します。

UI(ユーザーインターフェイス)とは何か

UI(ユーザーインターフェイス)とは、サービスや製品と利用者(ユーザー)をつなぐ接点(インターフェイス)のことです。アプリの操作画面やWebサイトのデザインなどのディスプレイ上に表示されるものをはじめ、マウスやキーボードなどデバイス関係もUIに含まれます。

良いUIとは、「ユーザーが直感的かつ思いどおりに操作できるインターフェイスのこと」です。具体的には「次の挙動が予想しやすいボタンデザイン」「可読性が高いフォントで、適切な文章量のテキスト」「使いやすさにこだわった操作性の高いマウス」などが挙げられます。

UX(ユーザーエクスペリエンス)とは何か

UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、サービスや製品を通して、利用者(ユーザー)が得る体験(エクスペリエンス)のことを指します。ECサイトを例に挙げると、「欲しい商品を見つけやすい」「Webサイトの機能が理解しやすい」「Webサイトのデザインがおしゃれで好ましい」「決済方法が豊富」「カスタマーサポートの対応が早くて親切」など、サービスや製品にまつわるすべての体験がUXにあたります。

良いUXとは、「ユーザーがサービスや製品を通して期待以上の体験を得ること」を指します。例えば、「フォームに入力補助機能があり、スムーズに会員登録ができた」「SNS映えするメニューだけでなく、利用者がくつろぎやすい空間を演出したカフェで仕事が捗った」「個々のユーザーに合わせたレコメンド機能によって、良い買い物ができた」などが良いUXの例です。

UIとUXの関係性について

UIとUXは似た言葉のように感じるかもしれませんが、UIは「サービスや製品と、利用者の接点」であるのに対し、UXは「サービスや製品を通して利用者が得た体験すべて」です。

UI / UXの関係性の具体例として、あるダイエットサポートアプリのケースを考えてみます。ダイエットにおいては日々の食事管理が大切であることから、ユーザーに食事の記録を継続して行うというUXを得てもらうことがそのアプリの目的です。アプリ内にはUXを向上させるために、入力項目を必要最低限にしたり、検索機能から食品を選べたりするようなUIデザインが施されています。UIの工夫によって毎日入力するわずらわしさを軽減し、結果としてUXを高めている事例といえます。

このように、UIはUXの一部であり、UXの質を左右する一要素と捉えることができます。ただし、UIを高めた結果、必ずUXが高まるとは限らないことに注意が必要です。UI / UXをデザインする際には、「まずは目的に沿ってUXをデザインし、そのUXを向上させるためにUIをデザインしていく」という考え方が大切です。

UI / UXの改善はなぜ重要なのか

現代の世の中にはモノやサービスがあふれかえり、ユーザーの消費行動は製品中心の「モノ消費」から、体験中心の「コト消費」へと変化しています。このようにユーザーの価値観が多様化するなかで、企業としての競争優位性を確保するため、UI / UXへの注目度が高まっています。

改善のメリットは?

UI / UXは、あらゆるビジネス成果に直接的な影響を与えるものです。ユーザーの体験を最優先に考えながらUI / UXを改善することで、サービスや製品はより魅力的なものになり、「顧客満足度の向上」「コンバージョン率の改善」「ブランドイメージの強化」へとつながります。また、UI / UXの改善は「使いやすさの向上」「時間の節約」「ストレスの軽減」など、ユーザー側へのメリットもあります。このように、企業とユーザーの双方にとって大きなメリットがあるのがUI / UXの改善です。

事例1:Amazon

AmazonのUXデザインは、快適かつ円滑に購買体験を提供できるように設計されています。カテゴリーなどを絞り込む検索機能、購買履歴に合わせたレコメンド機能、購入予定のものを管理するリスト機能など、ユーザーが買い物をしやすいようにさまざまな工夫が施されています。また、各種操作を簡単に行えるようなデザインになっており、ユーザーの購買意欲の妨げになるようなものは徹底的に排除しているのも特長です。

事例2:LINE

スマートフォン用のメッセージアプリであるLINEは、従来のメールよりも気軽に相手とコミュニケーションが取れる体験をユーザーに提供しています。今でこそ大半のメッセージアプリで、会話の流れを一つの画面で確認できるトークルーム形式が一般的になりましたが、LINEはその先駆けとなった存在です。トークルーム形式の採用をはじめ、複数人で会話することができるグループ機能や多様なスタンプ機能など、非常に優れたUXデザインの事例といえます。

優れたUI / UXをデザインするには

優れたUI / UXのデザインは、サービスや製品の価値を高めるために大きく役立ちます。では、どうすれば優れたUI / UXをデザインできるのでしょうか。ここではUI / UXのデザイン方法について紹介します。

UI / UXの理想は考えさせないこと

デザイン方法を紹介する前に、UI / UXの理想について触れておく必要があります。UI / UXの最終的な理想は、「ユーザーが特に何も考えなくても直感的に操作や理解ができる状態」のことです。説明書をしっかり読み込まないと操作できないような状態では、優れたUI / UXとはいえません。このUI / UXの理想を念頭に置きながら、デザインを作り上げていくことが大切です。

ユーザー視点とユーザーの分析

UI / UXをデザインする上で、ユーザー視点で考えることが何よりも重要です。当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、実は意外とできていないケースも多く見受けられます。特に、おしゃれなデザインにこだわりすぎて、返って視認性が悪くなり、伝えたい情報が伝わらないケースはよくあるパターンで、企業側の主張が強く、ユーザー視点が抜け落ちている最たる例です。

また、ユーザー視点で考えるためにも、自社サービスのターゲットを分析することも重要です。自社のサービスがどのようなユーザーに、どのような目的で使用されているかを把握することで、より一層ユーザー視点の解像度が上がります。ターゲットを分析する一つの手法として、サービス利用者を詳細に想定した「ペルソナ分析」を行うことも有効的です。

競合のサービスと比較

競合のサービスと比較することも、UI / UXをデザインする上で大切なポイントです。自社だけに捉われず、競合サービスも調査することで、自社サービスに足りなかった部分も見えてきます。特に大手企業や業界のリーディングカンパニーのサービスは、UI / UXが優れている場合が多いため、優先的に比較すべき対象です。

ゴール設定

そもそもなぜUI / UXを改善する必要があるのか、そのゴールを設定することも重要です。「アプリのダウンロード数を増やしたい」「お問い合わせ数を増やして売上を上げたい」など、UI / UXをデザインして何を解決したいのかを設定します。そのゴールを達成するために、ユーザー目線で何が必要かを考えることで、おのずとどのようなUI / UXデザインが適しているかが決まります。

定量的評価と検証

UI / UXは、一度デザインして終わりではありません。実際に運用していくなかでPDCAサイクルを回し、常にアップデートしていく必要があります。その検証の際には、定性的評価だけでなく、必ず定量的評価も行うことがポイントです。

前の項目でも述べたように、UI / UXをデザインする本来の目的は、お問い合わせ数やダウンロード数など、企業の売上や利益に関係した数字を変えることにあります。自社ではいくら納得感のあるUI / UXをデザインできたとしても、それが売上や利益につながっていないと本末転倒です。数字を用いた検証を行い、デザインしたUI / UXが結果に結びついているかを確認した上で、PDCAを回していくことが大切です。

理想のUI / UXを目指すならSky株式会社

扱いづらいと感じられるシステムのほとんどは、UIやUXへの配慮不足だといわれています。Sky株式会社は、ストレスのない理想的なユーザー体験を実現するため、本質的な課題にアプローチしたさまざまなUI / UXの改善提案を行っています。

まと

消費者が体験を重視するようになった現代において、UI / UXデザインの改善はもはや必須といえます。「これを売りたい」という企業側からの一方的な目線ではなく、「何を求めているか」というユーザー側の目線で物事を考えることが、UI / UXにおいては何よりも重要です。市場が常に移り変わる時代だからこそ、UI / UXの改善に力を入れて競争優位性を高めていくことが今の企業には求められています。