Windows 11 24H2では各種新機能を以前の記事にてご案内しましたが、既存機能への改善も搭載されています。
今回のご紹介はシステムインテグレーターやソフトウェア開発、製品サポートでも頻繁に活用する「レジストリ エディタ」です。
レジストリ エディタはOSへの設定変更や機能制限以外に昨今はセキュリティ関連に利用する場面や、お客様から端末側のマルウェア感染などの疑義が発生した場合に感染時に特徴的なレジストリ項目の追跡・調査でレジストリ エディタを使用しているとのお話も伺いました。
今回Windows 11 24H2にてレジストリ エディタにも改善が加えられ「サブツリーで検索」の設定が追加されました。
「サブツリーで検索」が搭載されたことで以前はレジストリ全体の検索が行われ時間を要していましたが、24H2からは特定のレジストリキー項目の配下のみ検索することができるため、調査するレジストリの範囲が分かっていれば検索範囲の限定と時間の短縮が図ることができます。
小さな改善ですがレジストリ エディタでレジストリキーを検索する業務や機会が多い方には心待ちにしていた朗報だと思います。
例えばSKYSEA Client Viewを導入している場合には特定のレジストリ項目に対して「収集」と「監視」の機能が搭載されており上記の都度確認や監視する業務がある場合は負荷を低減できる仕組みを搭載しております。
収集に関しては特定のレジストリキーを収集対象として設定すると各端末より該当のレジストリキーの情報を収集しSKYSEA Client Viewの管理機で一覧で確認できます。
運用例として、あるソフトウェアの設定値の確認やOSの設定など各端末のレジストリキーの確認をすることなくSKYSEA Client Viewの管理機で設定値を確認いただけます。
監視に関しては特定のレジストリキーを監視対象とすると変更や削除、追加があった場合に管理者へのメール通知と端末側にも警告画面が表示されます。
例えば下記例ではWindowsのリモートデスクトップに関する接続可否を設定するレジストリ項目です。
Windows搭載のリモートデスクトップは非常に便利ですが外部より社内ネットワークへ不正侵入された場合などを想定すると、ある程度、制限や制御を加えたい機能になります。
例えばWindowsへ社内ルールと異なる設定が行われ、レジストリ値からも監視できる場合に管理者へのメール通知と端末側にも警告画面を表示できます。
OSの検証や自社及び他社製品のテストなどでリモートデスクトップに関する設定を変更する必要があり、該当項目を意図せず変更があった場合SKYSEA Client Viewをインストールしていると変更に関して管理者と設定者の画面へ通知が可能です。