ソフトウェア配布機能について紹介します。 弊社商品「SKYSEA Client View」の標準機能であるソフトウェア配布機能の歴史を通じて、機能開発の考え方や技術的要素を深掘りする連載です。
今回は第三弾「~③レジューム機能について~」です。
前回の記事
SKYSEAはソフトウェアを配布するために、多種多様な環境、ネットワーク状況でも、効率よく配布できるようにいくつかの工夫をしています。
今回はその工夫の一つである「レジューム機能」について紹介します。
レジューム機能について
「レジューム機能」とは、システムやアプリケーションが中断されても、途中から再開させるための機能です。
この機能により中断した場所から作業を続けることができ、効率的に作業を進めることができます。
ソフトウェア配布にも「レジューム機能」が存在し、配布途中にインターネット接続が切断されても、再度接続が確立されたときに中断した場所から配布を再開することができます。
レジューム機能の動作例
例えば、第二弾で紹介した「キャッシュ配布」で、配布元の端末機が途中でシャットダウンされたとします。
配布は中断されてしまいましたが、配布途中のソフトウェアを破棄することはせずに、端末機はどこまで配布されたか、どこから配布が必要かを記録しておきます。
配布が再開される際に、配布元端末機に最初からではなく配布されていない部分のソフトウェアを要求し、途中から配布が再開されます。
また、レジューム機能によって、複数の端末機からダウンロードしたファイルが、不正な状態である可能性を考慮して、必ずサーバー上のファイルと一致することを確認できてから、実行するようにしています。
以上は配布元端末機がシャットダウンされたときの例でしたが、自身のPCがシャットダウンしても同様の動作を行います。
このように端末機がどのような環境に置かれていても、無駄なく効率よく配布できるようにしています。