SKYDIV Desktop Clientで中継サーバーとしての役割を担っているHTTPゲートウェイサーバーについてご紹介いたします。
HTTPゲートウェイとは
HTTPゲートウェイは、HTTP/HTTPSプロトコルを使用して通信データ(ペイロード)を中継するための仕組みです。
HTTP/HTTPSプロトコルは、Webブラウザでも使用されているため、ファイアウォールで守られた「オフィスのPC」からでも、Webブラウザと同様にHTTPゲートウェイサーバーに接続することが容易です。
また、HTTP/HTTPSプロトコルはペイロードの自由度が高いため、用途に応じたデータが転送可能です。
ペイロードの中継を行うゲートウェイ方式を採用した理由は、自宅とオフィスなどの直接アクセスできないネットワーク間での通信の問題を解決するためです。
上記のようにプロトコルとゲートウェイ方式を合わせまして「HTTPゲートウェイ」と呼んでおります。
HTTPゲートウェイサーバーを使用している機能のご紹介
HTTPゲートウェイサーバーは、SKYDIV Desktop Client の下記の機能にて使用されております。
- MacやLinuxのランチャーなどから、オーディオ/ビデオ/プリンターのリダイレクトやファイル無害化を使用する際のSKYDIV(独自方式)での通信
- SKYDIV Desktop Client Remote Access Servicesでリモート操作する際の通信
SKYDIV Desktop Client Remote Access Servicesは「自宅のPC」などから「オフィスのPC」をリモート操作する機能となっておりまして、上記の図はその構成図です。
機能の詳細はこちらをご覧ください。
以降もSKYDIV Desktop Client Remote Access Services での使用例を用いてご紹介いたします。
HTTPゲートウェイサーバーを採用した理由
多くのオフィスのネットワークはファイアウォールで守られており、インターネットから「オフィスのPC」に接続することができません。
また、オフィスのネットワークからもインターネットへの接続はブラウザからのみに制限されていることが多いです。
このため「自宅のPC」から「オフィスのPC」に直接接続することができません。
一般的なリモート操作アプリケーションは、「操作される側」が接続待ちを行い、「操作する側」から接続を行う、クライアント/サーバーの仕組みです。
このため上記と同じ「自宅のPC」から「オフィスのPC」への直接接続が必要になり、リモート操作することができません。
この問題を解決するためにSKYDIV Desktop Client Remote Access Services ではHTTPゲートウェイサーバーを採用いたしました。
HTTPゲートウェイサーバーを使用した接続の仕組み
HTTPゲートウェイサーバーを使用する場合は、「操作される側」も「操作する側」も、それぞれ「HTTPゲートウェイサーバー」に接続する仕組みで、クライアント/サーバーが二組あるような構成になり、「自宅のPC」から「オフィスのPC」に直接接続する必要がなくなります。
また、最初のセクションでもご説明いたしましたが、HTTP/HTTPSプロトコルを使用しているため、多くのオフィスでHTTPゲートウェイサーバーに接続することが可能です。
HTTPゲートウェイサーバーがペイロードを中継することで、あたかも「操作する側」と「操作される側」がつながっているような動作を実現することができます。
このような技術によってHTTPゲートウェイサーバーは「自宅のPC」と「オフィスのPC」の接続を実現しております。
まとめ
1回目である今回は、HTTPゲートウェイサーバーの導入理由と、接続の仕組みをご紹介しました。
次回は、HTTPゲートウェイサーバーのデータを中継する仕組みについてご紹介いたします。