システム開発を実施していると、下記のように、
仕様として作成された背景である要求がわからないというケースが発生します。
「なぜこの仕様は必要なのか?」
「仕様として作成された理由は?」
これらがしっかり紐づけされている手法であるUSDM(Universal Specification Describing Manner)をご紹介いたします。
USDMは「範囲」と「階層化」の考え方
要求から仕様が生まれるため、階層構造で整理することが重要です。
イメージとしては下記のような形です。
「要求」は"目的語"と"動詞"で記述し、"目的語"と"動詞"の中に「仕様」がある
仕様の根拠は必ず要求にあるため、要求と仕様の関係性を明らかにすることが重要です。
例えば、要求が「1週間の天気予報を表示する」だと、仕様の抽出が困難です。
そこで、「天気予報をネットで入手し、1日単位で予報を表示する」のように動詞をしっかり見せるようにすれば、仕様の抽出は容易となります。
要求仕様の業務は「時間がない」という理由から省かれやすい工程ですが、早い段階で要求を仕様化したほうが、手戻り等を考えた場合、結果的には時間が短縮されると考えます。
適切な手法を活用し、不要な工数を使わず、質の高いシステムを創っていければと思います。