プロジェクトマネジメントといえば、多くの人がスケジュール管理や品質管理、コスト管理などを思い浮かべるのではないでしょうか。
スケジュールに遅延が発生したり、不具合が頻発したりすると、すぐに目に見える部分でもあるため、これらの管理が重視されることが多いです。
意外と疎かになりがちなのが、リスクマネジメントです。
プロジェクトマネージャーであれば、経験からリスクはなんとなく見えており、事前に手を打っていることも多いかもしれません。
リスクマネジメントはプロジェクトの成功を左右する重要な要素です。
発生するリスクや、リスクマネジメントのプロセスには、以下のものがあります。
ソフト開発で発生するリスク
- 金銭的リスク : プロジェクト予算が超過するリスク
- 納期リスク : プロジェクトが予定通り進まず遅延するリスク
- 品質リスク : バグや不具合が発生し、品質を満たさないリスク
- 技術リスク : 新しい技術の導入で技術的な問題が発生するリスク
リスクマネジメントのプロセス
- リスクの特定 : プロジェクトを阻害する可能性のあるリスクを洗い出す
- リスクの分析 : 特定したリスクを分析し、影響度や発生確率を評価する
- リスク対応計画の策定 : リスクに対する具体的な対応策を策定する
- リスクの監視・コントロール : リスク対応策の実施状況を監視し、必要に応じて対応策を修正・改善する
リスクマネジメントはリスク対策が重要
リスクマネジメントとして、リスク管理表を作成し、リスクを洗い出し監視することが重要です。
しかし、リスクマネジメントにおいて大事なところは、洗い出しや監視だけでなく、効果的なリスク対策が打てているかどうかです。
例えば、障害発生によるプロジェクト遅延リスクがある場合、先回りして解析することによって遅延リスクを軽減できないかを検討します。
また、特定機能で不具合が発見され品質リスクがある場合、不具合機能や実装担当者に依存していないかを確認し、実装の見直しやテスト強化を行うことで品質リスクを軽減します。
最後に
良いプロジェクトマネージャーは、スケジュール管理や品質管理、コスト管理だけでなく、しっかりとリスクマネジメントを行い、リスクを軽減する対応策を打っています。
プロジェクト成功に向けて、リスク管理にも取り組んでいきましょう。