Microsoft Office をサイレントアンインストールする方法について説明します。
こちらの記事(Microsoft 365 Apps のダウンロードとインストール)でMicrosoft 365 Apps のインストール(サイレント含む)について説明しました。
今回は、旧製品を含む Microsoft Office のサイレントアンインストールについて説明します。
Microsoft Officeのインストール形式にはMSI形式とC2R形式があります。まずはどちらのインストール形式でインストールされているかを確認します。
これはMicrosoft Officeの製品情報で確認できます。
※Microsoft Office 2019以降はC2R形式しか存在しません。
- MSI形式は更新プログラムをWindows Updateで適用
- C2R形式は更新プログラムをMicrosoft Office自体で適用
となっており、C2R形式の場合、更新に関する情報は、製品情報に表示されます。
Microsoft ExcelなどのOffice製品を起動し、「ファイル メニュー」→「アカウント」を選択すると、製品情報が表示されます。
ここに更新に関する表示があればC2R形式です。
MSI形式のアンインストール
Microsoft 365をインストールする予定であれば、インストール時にMSI形式のMicrosoft OfficeをアンインストールしてMicrosoft 365をインストールすることもできます。こちらで少し触れています。
Microsoft 365 Apps のダウンロードとインストール
64bitのOSにインストールした32bit版の"Microsoft Office Professional Plus 2016"をサンプルに説明します。実際の環境に合わせて読みかえてください。
➀ レジストリキーを開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
- 64bitOSに64bit版のMicrosoft Officeがインストールされている場合は以下のレジストリキーを開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
➁ Microsoft Office のキーを探します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\Office16.PROPLUS
PROPLUS の部分等が製品によって変わります。
③ "Uninstall値"のデータをコピーします。
"C:\Program Files (x86)\Common Files\Microsoft Shared\OFFICE16\Office Setup Controller\setup.exe" /uninstall PROPLUS /dll OSETUP.DLL
「/uninstall」の後ろ、「PROPLUS」の部分が製品によって変わります。
④ サイレントインストール用のxmlファイルを作成します。
<Configuration Product="PROPLUS">
<Display Level="none" />
</Configuration>
1行目の「Product="PROPLUS"」の部分を③でコピーしたデータに合わせて変更します。変更後、「config.xml」というファイル名で保存します。
⑤ ③でコピーしたデータを以下のように編集します。
"C:\Program Files (x86)\Common Files\Microsoft Shared\OFFICE16\Office Setup Controller\setup.exe" /uninstall PROPLUS /config <④で作成した config.xml ファイル>
「/dll OSETUP.DLL」を削除して、「/config <④で作成した config.xml ファイル>」を追加します。
このコマンドを管理者権限で実行すると、サイレントでアンインストールされます。
- Office製品が起動していると、サイレントで失敗するので、何も実行されなかったようになります。
C2R形式のアンインストール
64bitのOSにインストールした32bit版の"Microsoft Office Professional Plus 2019"をサンプルに説明します。
実際の環境に合わせて読みかえてください。
➀ レジストリキーを開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
64bitOSに32bitのMicrosoft Officeがインストールされていても、レジストリは同じです。
➁ Microsoft Office のキーを探します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\ProPlus2019Volume - ja-jp
「ProPlus2019Volume - ja-jp」の部分等が製品によって変わります。
③ "Uninstall値"のデータをコピーします。
"C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun\OfficeClickToRun.exe" scenario=install scenariosubtype=ARP sourcetype=None productstoremove=ProPlus2019Volumel.16_ja-jp_x-none culture=ja-jp version.16=16.0
「productstoremove=」の後ろ、「ProPlus2019Volumel」の部分が製品によって変わります。
④ ③でコピーしたデータを以下のように編集します。
"C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun\OfficeClickToRun.exe" scenario=install scenariosubtype=ARP sourcetype=None productstoremove=ProPlus2019Volumel.16_ja-jp_x-none culture=ja-jp version.16=16.0 displaylevel=False
「displaylevel=False」を追加します。
このコマンドを管理者権限で実行すると、サイレントでアンインストールされます。
- Office製品が起動していると、サイレントで失敗するので、何も実行されなかったようになります。