プログラミング初心者の「プログラムが期待通りに動作しました!」の次の目標として、「読みやすいプログラム」を目指していきましょう。
プログラミングの難しい点は、「この書き方でも動作する」という幅が大きいことだと思います。
実際の業務ではチームで開発することが多いです。一緒に開発を行うチームメンバーが読みやすいプログラムにするために、最初に覚えておきたい4つの命名規則を紹介します。
名前の重要性
命名規則の前に名前の重要性について説明します。
プログラムの変数名や関数名は、「読みやすいプログラム」にするためにとても大切です。
例えば、「税込価格」を表す変数名を「hoge」としたとします。
チームメンバーは、頭の中で「hoge」を「税込価格」と常に変換しながらプログラムを読んでいくので、とても疲れます。
この変換の手間が読みづらさの原因なので、「price」や「taxIncludedPrice」とした方がパッと意味が分かって読みやすくなります。
初心者が、いきなり意味のある変数名を付けましょうと言われても難しいと思うので、変数名に悩んだら「codic」という適切な変数名を提案してくれるウェブサイトを活用しましょう。
「codic」で「税込価格」と入力したら、 「tax_included_price」と各単語にアンダーバーが入った変数名を提案しました。これはスネークケースという命名規則にそった名前です。
4つの有名な命名規則
プログラミングで多く使われる4つの命名規則を紹介します。
1. パスカルケース(PascalCase)
各単語を大文字で繋げます。
例)TaxIncludedPrice
2. キャメルケース(camelCase)
パスカルケースと同じルールで最初の単語を小文字にします。
例)taxIncludedPrice
3. スネークケース(snake_case)
各単語をすべて小文字でアンダーバーで繋げます。
例)tax_included_price
4. コンスタントケース(CONSTANT_CASE)
各単語をすべて大文字でアンダーバーで繋げます。
例)TAX_INCLUDED_PRICE
例えば、Javaのライブラリは、変数名と関数名はキャメルケース、クラス名はパスカルケース、定数はコンスタントケースで書かれています。
用途によって命名規則が違うので、プログラムを読んだ時に「これは関数名、これはクラス名」とパッと判断できます。
プログラム全体を統一
Javaのプログラムを作る場合はJavaのライブラリを使うので、既存の命名規則に合わせて名前を付けるとプログラム全体が統一されて読みやすくなります。
今使っているプログラム言語のライブラリの関数名を確認してみましょう。
多くの場合、上記の4つの命名規則に該当すると思います。
確認できたら、自分がこれから作る関数名も命名規則に合わせて作成してみてください。
プログラム全体が統一されて読みやすさを実感できると思います。
読みやすいプログラム作成の第一歩として、意味がわかりやすく、統一された名前を付けることに挑戦してみてください。