E資格とは?
E資格は、ディープラーニングに関する深い理解と実践的なスキルを持つエンジニアを育成することを目的とした、日本ディープラーニング協会(JDLA)が認定する資格です。
試験は年に2回実施され、2024年は1回目が2月16日(金)~18日(日)、2回目が8月30日(金)~9月1日(日)に実施されました。
JDLA認定プログラムとは?
JDLA認定プログラムは、JDLAが実施するエンジニア資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)を受験するために修了が必要となるエンジニア向けの教育プログラムで、試験日の過去2年以内に修了することによりE資格の受験資格を得ることができます。
JDLA認定プログラムに対応した講座はさまざまな事業者から出ており、ほとんどの講座が10万~20万と高額です。
そのため、認定講座の受講がE資格受験の1つのハードルとなっています。
Sky株式会社の取り組み
Sky株式会社は、2023年10月からJDLA認定プログラムの取得を目指して活動を開始しました。
E資格2024 #2から試験内容が新シラバスに変更されることを受け、新シラバスに対応した資料や演習、社内研修を準備しました。
認定プログラムの作成には、画像認識技術の第一人者であり、Sky株式会社の技術アドバイザーである中部大学の藤吉 弘亘教授にもご協力をいただきました。
その結果、2024年6月12日にE資格認定プログラム事業者の認定を受け、社内研修でE資格認定プログラムを実施できる国内唯一の企業となりました(2024年10月現在)。
認定プログラムだけでなく、受験費用も会社が負担することで、E資格の受験を推進しています。
2025年以降の試験に対しても、引き続き本認定プログラムを活用していくことで、合格者増加に取り組んでいきます。
社内認定プログラム概要
社内研修では、以下の内容等を取り扱い、数日にわたって講義を行います。
講義内容
- 機械学習の基礎
- パターン認識
- 機械学習の分類
- 機械学習の課題
- 検証集合
- 性能指標
- 深層学習の基礎
- 順伝播型ネットワーク
- 深層モデルのための最適化
- 深層モデルのための正則化
- 畳み込みニューラルネットワーク
- 汎化性能向上のためのテクニック
- リカレントニューラルネットワーク
- Transformer
- 深層学習の応用
- 画像認識
- 様々な学習方法
- 深層学習の説明性
- 生成モデル
- 深層強化学習
- 開発・運用環境
- エッジコンピューティング
- 分散処理
- アクセラレータ
- 環境構築
その他にもNotebook形式の演習も実施する内容となっております。
演習内容
- 順伝播型ネットワーク
- 畳み込みニューラルネットワーク
- 深層モデルのための正則化
- 汎化性能向上のためのテクニック
- リカレントニューラルネットワーク
- Transformer
- 画像認識
- 環境構築、コンテナ型仮想化
社内認定プログラムの成果
Sky株式会社では、認定プログラムによる社内研修と演習を実施し、試験直前には希望者による勉強会を行うことで、日本ディープラーニング協会の「E資格 2024 #2」試験に社員15名が合格することができました。
詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
最後に
私たちのTech Blogを最後までお読みいただき、ありがとうございます。
私たちのチームでは、AI技術を駆使してお客様のニーズに応えるため、常に新しい挑戦を続けています。
最近では、受託開発プロジェクトにおいて、LLM(大規模言語モデル)を活用したソリューションの開発ニーズが高まっております。
AI開発経験のある方やLLM開発に興味のある方は、ぜひご応募ください。あなたのスキルと情熱をお待ちしています。