テスト業務におけるプロジェクトマネージャーが抱える問題……
- 上流の対応が遅れたとしても変わらないスケジュール、品質基準
- メンバーの急な離脱、メンバーによる品質のばらつきの拡大
- コンフリクトする開発マネージャー…など
日々、数々の問題と戦っておられるかと存じます。
常に悩みが尽きないテストプロジェクトマネージャー / リーダー。
そんな私たちがプロジェクト運営で気にしておかなければならないことをプロマネの知識体系ガイドであるPMBOKから学んでいきたいと思います。
今回は「リスク管理_1」についてです。
PMBOKガイド 第7版 - 12の原則 -
- スチュワードシップである
- 協働的なチームを作る
- ステークホルダーと連携する
- 価値に焦点を当てる
- システムの相互作用を認識する
- リーダーシップを示す
- 状況に応じたテーラリングを行う
- 品質をプロセスと成果物に組み込む
- 複雑さに対処、適応する
- リスクを最適に対処する ★ココ★
- 適応性と回復力を持つ
- 将来のために変革する
まず「リスク=不確実性、不確かさ」には「機会」と「脅威」があることを改めて認識していきたいと思います。
一般的に「リスク」と聞くと、ネガティブなイメージがありますが、「想定外の良いこと=機会」にも備えておかないと、せっかくのチャンスを逃すよ。
という考えです。
では、テストプロジェクトにおける「機会」ってどういったものがあるのでしょうか?
- 一番の有識者の工数が急遽空いた
- 開発者が新機能についての説明会を急遽開いてくれることになった
- 関連部署から生産性向上ツールを急遽提供してもらえることになった…など
こういった良い機会が発生したにも関わらず、想定できていなかったがゆえにその機会から受けられる恩恵を最大化できなかった、非常に残念ですよね……
リスクは「脅威」だけではなく「機会」もあり、双方に対して事前に想定し備えておく。
忘れずにいきたいと思います。
良いプロジェクトマネージャーはリスクマネジメントを徹底している。
といわれます。
変化の多い時代。
私たちのテストプロジェクトにおけるリスクも多様化していることもあるため、引き続き、チームメンバー、ステークホルダーとのコミュニケーションを密に、広くリスクを識別し事前に構えることで機会、脅威に備えて参りましょう!