はじめに
AWS構成図を作成する際、とりあえず自分のデザインセンスに従って作成していませんか?(私もついやってしまいます。)
AWS構成図に正解はなく、「何を伝えたいか」が適切に表現できていれば、基本的には問題ないと思います。
ただし、何らかの基準に従わずに作成していると、以下のような問題が生じがちです。
- 構成図を描くたびに異なる表現になってしまう
- 作成者によってレイアウトがバラバラで統一感がない
AWSには公式のアーキテクチャ図作成ガイドラインが存在します。このガイドラインに沿って構成図を作成することで、統一感があり、かつ分かりやすい構成図を作成できます。
本記事では、そのガイドラインを紹介します。
AWS アーキテクチャアイコン
※上記サイト内の「開始方法」からダウンロードできる PowerPoint ツールキットにガイドラインの記載があります。
ガイドライン
Guidance for Training and Certification Use Case
翻訳すると、「トレーニングおよび認定ユースケースのガイダンス」ですが、恐らく「AWS認定試験の教材やトレーニング資料で使用する構成図」に適用されるガイドラインと思われます。ただ、どのようなユースケースであっても、基本的にはこの原則に従う方が良いと思います。
1. 文字サイズと色
- 図全体で全ての文字は 16pt にする。
- 図全体で全ての文字は 黒 にする。
2. アイコンサイズと色
- 全てのアイコンサイズは固定されており、変更してはならない。
- アイコンの全ての色はアクセシビリティテストが実施されており、変更してはならない。
3. 線の太さと色
- 図全体で全ての線は 2pt にする。
- 線の全ての色はアクセシビリティテストが実施されており、変更してはならない。
Groups
リージョンや VPC、サブネット等の AWS リソースのグループについての説明です。Auto Scaling など、複数のグループにまたがるグループもあれば、VPC やサブネットなど、別のグループ内にネストするグループもあります。
1. グループのサイズ変更
グループボックスの右下隅を使用して、サイズを変更します。
2. ネストされたグループ
グループ内にグループがある場合、内部グループには、すべての側面に少なくとも .05 インチのバッファが必要です。
Icons
AWSサービスなどのアイコンについての説明です。
1. アイコンのサイズ変更
すべてのアイコンは SVG であり、プレゼンテーションで使用する場合にのみ拡大または縮小することができます。アイコンの整合性を維持するには、サイズ変更中に必ず Shift キーを押しながら変更してください。
図の場合は、定義済みのサイズのアイコンを使用し、サイズを変更しないでください。
2. DON’T
- サービスアイコンの切り抜きをしてはいけない。
- アイコンの反転・回転をしてはいけない。
- アイコン形状変更をしてはいけない。
Arrows
矢印についての説明です。 各アイコンの接続やワークフローの表現に使用します。
1. プリセット矢印を使用する
プリセット矢印を図にコピーして、正しい書式設定を維持します。編集するには、矢印をクリックし、Shift キーを押し続けます。
2. 新しい矢印を作成する
プリセット矢印はサイズ4の「開いた矢印」を使用します。
Icon Labels
アイコンとラベルは、調整や省略を可能にするために分離されています。
すべてのラベル テキストは、図全体で 12pt Arial である必要があります。
1. 名前の折り返しと改行
AWS サービス名は、2行以内に収まる必要があります。AWS または Amazon には、常にサービス名を添付する必要があります。行は単語の途中で中断してはいけません。
2. 短い形式
図でサービスを複数回使用するときにスペースを節約するために、フルネームの代わりに短いサービスフォームを使用できます。例えば、Amazon Elastic Compute Cloud ではなく Amazon EC2 です。
■ Numbered Callouts
番号付きの吹き出しを使用して、図内のプロセスのステップに注意を向けます。吹き出しは黒に太字の白字で表示され、図内の色付きのサービスおよびリソースアイコンの中で目立ちます。
1. 大きな吹き出し
単純な図の場合は、大きな吹き出しを使用できます。
2. 小さな吹き出し
複雑な図の場合は、小さな吹き出しを使用できます。
3. DO
- 吹き出しは、定義済みのサイズ、色、形式で使用します。
- 番号は、左から右、上から下、時計回りなど、できるだけ直線的に並べます。
- 吹き出しの配置はできるだけ一貫性を保ちます。
4. DON’T
- 同じ図内で吹き出しのサイズを混在させてはいけない。
- 吹き出し内の色またはフォントサイズを変更してはいけない。
- 文字やその他の記号を使用してはいけない。
- 吹き出し形状のサイズを手動で調整または引き伸ばしてはいけない。
- 新しい吹き出し図形を作成してはいけない。
まとめ
今回の内容はご存じの方も多いかとは思いますが、実際に常に意識して構成図を作成されている方は少ないと思います。冒頭でも述べましたが、AWS構成図に正解はなく、「何を伝えたいか」が適切に表現できていれば、基本的には問題ないと思います。あくまでも「ガイドライン(指針や推奨事項)」として、意識していただければ幸いです。

