コア間で共有リソースへ同時アクセスしないように排他する機能としてスピンロックがありますので機能紹介をします。

スピンロックはマルチコア環境において複数のコアから共有リソースにアクセスする場合にコア間の排他制御を行うための機能です。
すでにスピンロックを取得しているコアがある時に、別のコアのタスクからスピンロックを取得しようとすると、取得しようとしたタスクはロックが解放されるまでループし続けます。
これにより、コア間の排他を実現しています。
ユースケースとしては、複数コアで使用する共有メモリを持つ場合や、リアルタイム性が求められる処理でタスクディスパッチを最小限にしたい場合が考えられます。
便利な機能ではありますが、使用する場合は気を付けないといけないこともあります。
例えばスピンロック獲得待ち中の割り込みの動作については、OSや設定に依存するため、割り込みも考慮した設計が必要になります。

