皆さん!こんにちは!私はSky株式会社でお客様のプロダクトの品質評価業務を行っています。業務において開発チームとコミュニケーションを取る機会があるため、その際のノウハウをまとめました。
はじめに
QA(品質保証)チームと開発チームはプロダクトの品質を守るという共通の目的を持っています。しかしながら、役割の違いから「対立」や「すれ違い」が起こることもしばしばあると思います。信頼関係がないと、チーム全体の生産性や心理的安全性にも影響が出て、目的を達成するのが困難になる恐れがあります。
この記事では、QAが開発と良好な関係を築くためのコミュニケーション術を紹介します。
実践的なコミュニケーション術
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バグ報告は「責める」ではなく「助ける」視点で
バグ報告は、開発者にとって「指摘」ではなく「支援」であるべきです。
NG例:「この機能でバグが発生しています」
OK例:「この操作で意図しない挙動が確認されました。エビデンスファイルを添付します。仕様通りかご確認いただけますでしょうか?」
あくまで開発者の対応をスムーズにすることが目的ですので、再現手順やスクリーンショットを添えるような工夫を行い、開発者の不具合解析、対応を促進するように「支援」の心構えが大事です。 -
開発の意図を理解する姿勢を持つ
仕様書だけでなく、設計の背景や技術的な制約を理解することで、より適切なテストが可能になります。
「なぜこの実装にしたのか?」という問いは、QAの視点を広げるだけでなく、開発者との信頼構築にもつながります。 -
テスト結果を「開発に役立つ形」で共有する
単に「テスト失敗」と伝えるのではなく、影響範囲やリスクを添えて報告することで、開発者が優先順位を判断しやすくなります。
例:「このバグはログイン機能に影響し、ユーザーが操作不能になる可能性があります」 -
定例ミーティングでの発言は「建設的」に
問題提起だけでなく、改善案をセットで伝えることで、前向きな議論が生まれます。
「この部分、テストが難しいので、仕様を明確にしていただけると助かります」など、協力的な姿勢が大切です。 -
感謝とフィードバックを忘れない
バグ修正や仕様説明に対して「ありがとう」と伝えるだけで、関係性は大きく変わります。
小さな感謝の積み重ねが、信頼の土台になります。 -
QAの価値を伝える
「このテストで○○のリスクを防げました」と成果を共有することで、QAの役割が単なるチェックではなく、品質を守る戦略的な存在であることを理解してもらえます。 -
雑談や非業務の交流も大事
Slackでの軽い会話やランチ、勉強会など、業務外の交流があると、業務内のやりとりもスムーズになります。 「人間関係」が「仕事の関係」を支えるのです。
まとめ
QAと開発の信頼関係は、日々のコミュニケーションの積み重ねで築かれます。技術力ももちろんですが、相手を尊重する姿勢がチーム全体の品質を高めていくのではないでしょうか。
以上、お読みいただきありがとうございました。

