OneLife評価とは私が勝手に名付けている名前ですが、1つの製品が工場で作られてからサポート外となるまで(10年~20年のような長期)という目線で見た場合に、どのようなイベントが想定されるか。
という考えを筋立てて、評価に落とし込むという考え方です。
評価の例
かなり極端な例ですが、製品が工場で作られてからサポート外(10年間)になるまで、ABCDEという機能が動くとします。
これらを単機能で評価した場合
- A⇒OK
- B⇒OK
- C⇒OK
- D⇒OK
- E⇒OK
でOKでした。
ところが・・・・・
製品の工場出荷から、サポート外になるまでを考えると
- Bが動き得るのは、Aの後の4年後である。
- その間にCが動くこともあれば、動かない事もある。
- Eは工場から出荷された後、必ず最初に動く
のような情報が整理できました。
ケース1
E⇒NG ※真っ新な状態で動かすとエラーとなる
A⇒OK
Aの4年後を想定して設定、B⇒NG ※4年後に動かすととエラーとなる
Bの後すぐ動くことを想定して設定、C⇒OK
D⇒OK
ケース2
E⇒NG ※真っ新な状態で動かすとNG
A⇒OK
Aの2年後を想定して設定、C⇒OK
Aの後の4年後(Cの2年後)を想定して設定、B⇒NG ※Cの後に動かすとエラーとなる
D⇒OK
のように、時間の軸を動かしながら起こり得るイベントを差し替えるだけで、実は見落としていたテストケースが見つかりました。
まとめ
簡単にはなりますが、今回ご紹介したのは、長期的な時間の概念と、途中の発生イベントを整理して、テストケースを生み出してみる。という考え方でした。
一度皆さんの目の前の製品に対してOneLife考えてみるのも面白いと思います。

