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ChatGPTの​歴史、​テキスト生成AIの​メリットと​デメリット

ChatGPTの​歴史、​テキスト生成AIの​メリットと​デメリット

ChatGPTの歴史と進化、およびテキスト生成AIのメリットとデメリットについて説明しています。特に、各モデルの特徴や進化の過程、そして生成AIの利点と課題について紹介しています。

はじめに

近年AIの進化が急速であり、自身も取り残されないよう生成AIの学習を始めました。
その中で、普段使用しているChatGPTの内容に関して、自身が知らないことも多かったため、興味を持っていただければと思いご紹介させていただきます。

ChatGPTの​歴史

ChatGPTにつきまして、自身は突然世に現れたように見えたのですが、実は以前から存在していたそうです。
GPT-3.5というモデルがChatGPTに実装されて有名になったようですが、モデルの研究は10年前からされていたことに驚きました。

西暦 モデル 概要・特徴
2015年 GPT 研究開始。
2018年 GPT-1 OpenAIが公開。特定の質問やタスクに対する回答が不十分。
パラメータ数[1]:1.17億個
2019年 GPT-2 人間らしく、適切な文脈のテキストを生成できるようになった。
初期段階では、不適切な使用や悪用が考えられたため、一部のバージョンが非公開となっていた。GPT-1の10倍のデータがAIの学習に使われた。
パラメータ数:15億個
2020年 GPT-3 より深く自然言語を理解し、より人間らしいテキストを生成できるようになった。
ある種の質問や問題について誤った回答をすることがあった。
パラメータ数:1,750億個
2022年 GPT-3.5 RLHF[2]という仕組みを採用し、より人間にとって適切な回答や文章を生成できるようになった。
ChatGPTはGPT-3.5を対話向けにしたWebアプリケーションサービス。
パラメータ数:非公開
2023年 GPT-4 GPT-3.5よりもハルシネーション[3]の減少、マルチモーダル[4]対応、多言語の文章生成精度の向上がみられる。
2025年 GPT-5 最新のChatGPTはこのモデルが実装されている。
会話の自然さや長期的な文脈理解が向上。
マルチモーダル能力がより実用的になった。

テキスト生成AIの​メリット・デメリット

とても便利なChatGPTは生成AIですが、テキスト生成AIにはメリット・デメリットがあります。
AIについて正しく理解した上で業務に生かし、生産性を高められるよう活用できればと思います。

No. メリット デメリット
1 作業効率の向上
短時間で文法ミスや誤字が少ない多くの文書の生成が可能
不正確な情報の生成
誤った情報や偽情報を生成して(ハルシネーションを発生させて)しまうことがある。
2 内容の拡張、アイデアの創造
与えられたテキスト内容に付加情報を加えたり、新しい視点の提供が可能
正確性の限界
最新情報や高度に専門的な知識が必要な内容は誤った情報を生成する場合がある
3 プログラミングコードの生成・修正
専門知識がなくとも、高速かつ正確なコード生成が可能
倫理上の懸念
偏ったデータに基づき、差別的な表現や偏った意見を生成をしてしまうことがある
4 パーソナライズ性
利用者の指示に基づいて、ニーズに合った回答が可能
情報漏洩リスク
入力内容がサービス提供元に送信されるため、機密情報漏洩のリスクがある
5 24時間いつでも利用可能
人に依存せず、いつでも質問や相談が可能
依存により考えられる弊害
考えるよりもAIに聞けばいいとなり、思考力が弱まる懸念がある

参考資料

生成AIパスポート公式テキスト


  1. パラメータ数:
    AIが学習により調整する重み・バイアスの数値。
    パラメータ数が増えるとより複雑なパターンや文脈が提供可能。 ↩︎

  2. RLHF:
    Reinforcement Learning from Human Feedbackの略で、AIの学習方法の1つ。
    人間の評価者からフィードバックを受け取ると、それを元に学習する仕組み。 ↩︎

  3. ハルシネーション:
    意味のない不正確な情報を、あたかも本物のように生成してしまう傾向のこと。 ↩︎

  4. マルチモーダル:
    テキストや画像、音声、動画などの異なる種類のデータを一度に処理できるAI技術 ↩︎


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