Windowsサーバーを利用し、日々、SKYSEA Client Viewの動作検証作業を行っています。 検証を行っていく中で、Windowsのバージョンの違いやSKYSEA Client Viewのバージョンの違いの 環境を用意する必要があり、仮想イメージをかなりの台数を作成しております。
日々、利用しておりますと、ディスク容量不足やメモリ不足などに悩まされる タイミングがあり、解決案を記載させていただきましたので、同じようなケースでお悩みの方に ご利用いただけますと幸いです。
ディスクの容量不足について
Windowsの重複除去の機能を利用し、重複部分を削る事でかなりの容量を確保する事ができます。
重複除去(データ重複除去)とは、データの中から重複している部分を検出し、それを取り除くことでストレージの効率を向上させる技術です。 これにより、冗長なデータが削減され、ストレージコストの削減やバックアップの効率化が図られます。
2TBディスクに対し重複除去を実施しておりますが、下記の表の通り6TB以上節約でき、容量確保には欠かせない存在となります。
| 容量 | 重複除去率 | 重複除去による節約量 |
|---|---|---|
| 1.86TB | 79% | 6.32TB |
似たようなイメージデータが多いので、より効率良く節約できている部分もあるかと思いますが、 他の環境でもある程度の容量は確保できるのではないのでしょうか。
重複除去設定方法について
- サーバーマネージャーより、管理(M)を選択し、役割と機能の追加
- 役割と機能の追加ウィザードより、ファイルサービスと記憶域サービス配下の『データ重複除去』を追加
- サーバーマネージャーより、ファイルサービスと記憶域サービス⇒ボリューム
対象のディスクを右クリックし、データ重複除去の構成より、データ重複除去を設定ください。
※設定後は、処理が完了するのを待つ事で、データ除去処理が行われ容量が確保されます。
その他の対応について
空き容量が多くありますと、節約して利用されなくなり気がつくと枯渇なんていうケースもございます… 上記機能と併用でアナログな方法ではありますが、ダミーファイルを作成し、あらかじめディスク使用を埋めておくことで 利用可能な上限を抑えて、枯渇時にファイルを削除するだけで、問題を解消できます。
コマンドプロンプトより、下記コマンドで数GBのファイルを作成し、あらかじめ容量を確保ください。 (全体告知されますと勝手に消されますので、可能でしたら運用管理者のみで共有ください)
Windowsでは、fsutilコマンドを使用して1GBのファイルを作成できます。
fsutil file createnew D:\path\to\file\1GBfile.txt 1073741824
※上記のコマンドでは、D:\path\to\file\1GBfile.txtというパスに1GB(1073741824バイト)のファイルを作成します。

