皆さん、『SQuBOK』ってご存知でしょうか。
SQuBOKとは「Software Quality Body of Knowledge」の略で、「ソフトウェア品質知識体系ガイド」と呼ばれています。
SQuBOKは、ソフトウェア品質に関する知識や技術を体系的に整理し、簡潔に説明したガイドです。
プロジェクトを成功に導くためには、ソフトウェア品質を高める活動が必要不可欠です。
SQuBOKに記載されている内容を取り入れることで、品質向上効果を高めることが期待されます。
ではSQuBOKとは誰が何のために作り、どんな内容が記載されているのかご紹介していきたいと思います。
SQuBOKは、日本科学技術連盟のSQiP(ソフトウェア品質管理研究会)と日本品質管理学会ソフトウェア部会が共同で策定している情報です。
日本のソフトウェア開発現場で蓄積された知識を基にしており、日本から発信されている知識体系です。(メイドインJAPANです)
ソフトウェア品質に関する知識を体系化し、ソフトウェア開発における品質保証、リスク管理、プロセス改善などの実務に役立てることを目的としています。
ソフトウェア品質に関する膨大な知識を「知識エリア」として分類し、それぞれのエリアについて詳細に解説しています。
これにより、ソフトウェア品質に関する包括的な理解が得られる内容となっています。
ソフトウェア品質に関する知識を以下の3つの主要なカテゴリーに分類しています。
それぞれのカテゴリには、さらに詳細な知識エリアが含まれています。
ソフトウェアの品質について理解して、ソフトウェア品質をマネジメントする方法を身につけて実践していくためにSQuBOKを活用していきます。
知識としてのSQuBOKは大切なのですが、記載されている内容をすべて実践していくことは難しいです。
ですので、ここからどんなことを行えば、対象のソフトウェア品質について担保できるのかを、をプロジェクトで協議していく必要があります。
世の中ではソフトウェア品質を向上させたいが、どのように取り組んでいったらいいのかわからない、ということがまだまだ存在します。
そんな時はぜひSQuBOKを活用して、プロジェクト品質向上活動を行ってみてください。
SQuBOKでは品質保証(Quality Assurance)、品質管理(Quality Control)の方法について言及されていますが、その中でも品質管理を行う際の七つ道具といわれるものを最後にご紹介させていただきます。
品質管理はデータ収集が肝です。
ご紹介した収集方法を駆使して品質管理にチャレンジしてみてください。
以上です。
出典:株式会社 オーム社/ソフトウェア品質知識体系ガイド -SQuBOK Guide V3- 第3版