前回の記事では、SKYDIVの「システム稼働ログ」について機能の概要をご紹介しました。
前回の記事
サーバーの稼働状況を見える化し、サーバーで障害発生時の原因調査にご活用いただける「システム稼働ログ」ですが、その裏では確実にログを記録するための工夫を凝らしています。
そこで今回は、「システム稼働ログ」を確実に出力するために工夫している点をご紹介いたします。
システム稼働ログを出力する処理機構(通常時)
まずは「システム稼働ログ」を出力する処理機構について、ご紹介いたします。
SKYDIVでは1台のサーバーの中でも、処理内容に応じた複数のモジュールが動作しています。
「システム稼働ログ」を記録する処理自体もその1つで(以降「システム稼働ログ出力モジュール」と呼称します)、各サービスは「システム稼働ログ」を記録したい時に「システム稼働ログ出力モジュール」へログの出力を依頼します。
システム稼働ログ出力モジュールで障害が発生した時のケア
さて、通常時であれば先程の処理機構で「システム稼働ログ」を出力できますが、「システム稼働ログ出力モジュール」自体が何らかの理由により停止していた場合、ログの出力を依頼することができません。
では「システム稼働ログ」を出力できないのかというと、そんなことはございません。
「システム稼働ログ出力モジュール」へログの出力を依頼できないため、依頼元のモジュールはひとまず別に用意してある一時領域に出力したい「システム稼働ログ」の内容を保存しておきます。
そして、「システム稼働ログ出力モジュール」は復旧して正常状態に戻った際に、一時領域に溜め込まれていた情報を回収し、正式な「システム稼働ログ」として出力します。
出力したシステム稼働ログを閲覧する処理機構
このように「システム稼働ログ」は「システム稼働ログ出力モジュール」によって確実にログが記録されるようになっています。
そして、SKYDIVの管理コンソールで「システム稼働ログ」を閲覧する際も同様に、「システム稼働ログ出力モジュール」に対して検索条件を指定することで、記録していた「システム稼働ログ」の中から必要な情報をピンポイントで抽出することが可能となっています。
まとめ
このように「システム稼働ログ」は、万が一サーバーで障害が発生した場合でも確実にログを記録できるよう、安全を確保するシステム構成となっています。
今回はSKYDIVがログを確実に記録するために工夫している点をご紹介いたしました。
サーバーの稼働状況の見える化や、サーバーで障害が発生した際に原因を調査するには、日々確実にログを記録することがシステムにおいて非常に重要な事項となります。
ぜひ、「システム稼働ログ」をご活用いただき、SKYDIVで快適なシンクライアントシステムをご利用いただければと思います。