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ペアワイズ法を​用い、​生成AIで​テストケースに​排他設定を​反映する

ペアワイズ法を​用い、​生成AIで​テストケースに​排他設定を​反映する

ソフトウェアテストでペアワイズ法を用いてテストケースを効率的に絞り込む方法と、生成AIを活用して排他設定を反映したテストケースを自動生成する手法について説明しています。

ソフトウェアテストをやっている中で、テストケースが増え、

  • ペアワイズ法、直行表 等

を用い、なるべく根拠を持ってテストケースを絞るという話はテスト業界の中でもよくある話ではないかと思います。

[参考]

  • ペアワイズ法(Pairwise Testing)は、ソフトウェアテストの手法の一つで、組み合わせテストの一種です。
    この手法は、全ての可能な入力の組み合わせをテストするのではなく、各パラメータの全ての可能な値のペアをテストすることに焦点を当てています。
    これにより、テストケースの数を大幅に削減しつつ、効果的なテストを行うことができます。

私も昔、assist allpair・PICT 等のツールを用いたテストケースの作成を実施していたのですが、「設定の排他」の入れ込みに苦労していました。

[参考]

  • 設定の排他とは、システムやアプリケーションにおいて、特定の設定が有効になっている場合に他の設定が無効になる、または同時に有効にできない状態を指します。
    これは、設定同士が互いに矛盾する場合や、同時に有効にすることでシステムの動作に問題が生じる場合に使用されます。
    (例) 高速モード時の省電力設定、カメラの高画質設定時の連写撮影設定

なので、生成AIに聞いてみました。

素晴らしい!出来るんですね!!早速架空の設定を作成しテストしてみましょう!

[シナリオ]

  • スマートフォンのカメラを起動し、設定をした上で撮影しカメラを終了する

[手順]

  • カメラを起動する
    因子1:カメラアプリから起動する,カメラボタンの押下で起動する
  • 設定を行う
    因子2:静止画モード,動画モード
    因子3:連続撮影,高速連写,通常モード,ショート動画モード
  • 撮影を行う
  • カメラを終了する
    因子4:作成されたファイルを再生し、アプリ終了する,アプリ終了する

[排他設定]

  • 因子2が静止画モードのとき、因子3のショート動画モードにならない
  • 因子2が動画モードのとき、因子3は連続撮影にならない
  • 因子2が動画モードのとき、因子3は高速連写にならない

ペアワイズ法を用い、テストケースを作成して!と依頼すると…

テストケース 因子1 因子2 因子3 因子4
TC1 カメラアプリから起動する 静止画モード 連続撮影 作成された画像・動画をフォルダから再生する
TC2 カメラアプリから起動する 静止画モード 高速連写 アプリ終了する
TC3 カメラアプリから起動する 静止画モード 通常モード 作成された画像・動画をフォルダから再生する
TC4 カメラアプリから起動する 動画モード 通常モード アプリ終了する
TC5 カメラボタンの押下で起動する 静止画モード 通常モード 作成された画像・動画をフォルダから再生する
TC6 カメラボタンの押下で起動する 動画モード 通常モード アプリ終了する
TC7 カメラボタンの押下で起動する 動画モード ショート動画モード 作成された画像・動画をフォルダから再生する
TC8 カメラアプリから起動する 動画モード ショート動画モード アプリ終了する

注意点

因子2が静止画モードのとき、因子3のショート動画モードにならないため、ショート動画モードは静止画モードのテストケースには含まれていません。
因子2が動画モードのとき、因子3は連続撮影にならないため、連続撮影は動画モードのテストケースには含まれていません。
因子2が動画モードのとき、因子3は高速連写にならないため、高速連写は動画モードのテストケースには含まれていません。

凄い!!たった10秒程度で排他の設定を入れ込んだペアワイズ法の設定組み合わせを反映したテストケースが出来てしまいました!
※生成AIにより結果のバラつきは出ますので、結果の確認は慎重にお願いします。


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