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SKYDIVの​仮想端末への​電源操作③​(ブートストームへの​対策編)

SKYDIVの​仮想端末への​電源操作③​(ブートストームへの​対策編)

SKYDIV Desktop Clientにおける仮想端末の電源操作とブートストーム対策について説明しています。ブートストームの原因と対策、特にSKYDIV Desktop Clientの機能を活用した対策方法について詳述しています。

はじめに

前回前々回とSKYDIV Desktop Clientの仮想端末の電源操作に関する機能についてご紹介してきました。
今回は、仮想端末の電源操作の際に必ず考慮する必要のある、ブートストームについてと、SKYDIV Desktop Clientでの対策についてご紹介します。

ブートストームとは

  • 概要
    ブートストーム(Boot Storm)とは、仮想端末の起動が一斉に行われサーバーの負荷が高まる状態をいいます。
    負荷が高まった結果、仮想端末の起動が遅くなるなど、ユーザーの待ち時間が増大することになります。

  • 原因
    ブートストームの大きな原因は、仮想端末が一斉に起動することで発生する大量のデータ読み込みです。
    仮想端末起動時のディスクI/Oが集中することで、仮想端末1台1台の起動処理が遅延していくことになります。

仮想端末が一斉に起動するケースは、例えば、始業時間に従業員が一斉に仮想端末の利用を開始する場合などです。
このような場合は、アクセスの集中時でも速やかに利用を開始できるよう、ブートストームへの対策が必要になります。

  • 対策
    よく挙げられる対策としては、SSDなど高速なディスクの搭載になります。
    1台のサーバー上で数十台の仮想端末が動作することになるため、高速なディスクの搭載が求められやすい状況となっています。

しかし、ハードウェアの強化には時間や費用が掛かり、限界もあります。
SKYDIV Desktop Clientではソフトウェアとしてブートストーム対策に利用できる機能を搭載しています。
前回前々回にご紹介した電源操作に関する機能を対策の一助としてご利用いただければと思います。

SKYDIV Desktop Clientに​おける​ブートストームへの​対策

SKYDIV Desktop Clientでは、事前にスケジュールを指定して仮想端末を自動で起動しておくことが可能です。
また、リンククローン(共有端末)の仮想端末については、常時起動するように設定も可能です。
ユーザーの利用終了により電源オフになった場合でも、自動で再び仮想端末を起動することができます。

これらの仮想端末の起動は、負荷が高まらないよう、サーバーの状況に応じて数台ずつ起動されます。

事前に仮想端末を起動しておくことで、ブートストームを避けるだけでなく、ユーザーが速やかに仮想端末の利用を開始できます。

SKYDIV Desktop Clientの​電源操作機能の​組み合わせ

SKYDIV Desktop Clientでは、電源操作を伴う機能が複数ございますが、組み合わせて利用いただいても負荷が高まらないよう開発されているため、安心してご利用いただけます。

例えば、リンククローン(共有端末)の仮想端末を常時起動するようにしておく機能は、端末を起動するサーバーの負荷状況を見て選定したり、仮想端末の作成やアップデートなど、サーバーが通常より負荷が掛かる作業を行っている際は起動を避けるようになっています。
仮想端末の起動は、負荷が高まらないよう、サーバーの状況に応じて数台ずつ起動されます。

最後に

VDI環境を構築するにあたって、ユーザーが快適にシステムを利用するためには、ブートストームへの対策は重要な事項となってきます。

ブートストームを軽減することで、ユーザーの待ち時間削減、サーバーの負荷軽減などのメリットが得られます。

ぜひ、今までにご紹介した機能をブートストーム対策の一環としてご活用いただければと思います。


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