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カーナビ搭載機能 Radio機能に​ついて

カーナビ搭載機能 Radio機能に​ついて

この記事では、カーオーディオの開発・評価に必要な基本技術について説明しています。特に、Radio機能のAMとFMの違いや各機能の評価方法について詳述しています。

カーオーディオを開発・評価していく際に知っておきたい基本技術を紹介します。

オーディオ機能は以下の種類があります。

  • Radio
  • DISC(※1)
  • HDD
  • 地デジ(フルセグ/ワンセグ)
  • iPod
  • USBオーディオ
  • SDオーディオ
  • BTオーディオ
  • VTR
  • CP/AA

※1 CD、DVD、Blu-rayを含む

今回は上記のうちRadioを紹介します。

Radioには大きく分けてAMFMという二つの機能があります。
これらは電波を変調する時の変調方式によって呼び名が変わります。
振幅変調はAM、周波数変調がFMが用いられています。

各機能の​内容

AM

長波放送 「153kHzから279kHz」までの周波数の電波を使用した放送で、ロシアやヨーロッパのような高緯度地域で多く採用されています。
日本では採用されていません。
中波放送 「526.5kHzから1,606.5kHz」までの周波数の電波を使用した(一般的な)AM放送のことを指します。変調方式を取っているためノイズに弱いため、スポーツ実況中継・ニュース・交通情報などの情報を提供するような生番組やトーク番組が主に放送されています。
また、特例(電波法での特殊業務用途)として、ハイウェイラジオの交通情報も存在します。「1620kHz」、「1629kHz」が交通情報の周波数です。
短波放送 「2MHzから26MHz」までの周波数の電波を使用した放送で、日本では一部の国際放送用に使用されていますが、AM機能では使用できません。

FM

超短波放送 「76MHzから90MHz」までの周波数の電波を使用した(一般的な)FM放送のことを指します。
特徴として、AM放送に比べて高音質なので、主に音楽番組等に使用されます。FM多重VICSと呼ばれる機能は受信している都道府県の情報と、その隣接県との県境付近の情報が提供される機能です。

また、ヨーロッパなどではDABと言われるデジタルラジオの規格(※2)があります。 海外用ナビに別途ユニットを付けることでRadioの機能の一つとして使用できます。 ナビ上ではAM・FM・DABともう一つ機能が増えるイメージです。

国によって使用する周波数は違いますが、主に以下の三つの範囲になります、

  • 174Mhz - 240 MHz
  • 1452MHz - 1492 MHz
  • 3 GHz以下の周波数

※2 デジタルラジオの規格

  • HD-Radio(アナログとデジタルのハイブリッド) 北米向け
  • DABは通常のラジオ放送の他、交通情報などを取得できます。 欧州向け
  • SiriusXM Radio(衛星ラジオ) 北米向け

上記ラジオの機能としては、以下の内容を確認します。

選局 チューンアップ/ダウンなどで周波数を変更し、各局の周波数になった際に音声が聞こえるかを評価
プリセットメモリー 選局している周波数をボタンに覚えさせたり、再度上書きしたりができるかの評価
オートプリセット チューンアップ/ダウンなどの長押下を行うことで、受信できる周波数までスキップ動作が正しいかの評価
エリアプリセット 各地域(エリア)によって設定される受信局(周波数)を自動で行ってくれる機能の評価

※ 評価時には、AM/FMの場合はそれぞれ対応するアンテナが必要です。

上記内容を各国で使用している放送に対して評価をします。
日本向け製品なら、AMは中波放送、ヨーロッパなら長波放送などです。

エラーの評価としては、電源が落ちた時の復帰時の動作や電波が弱くなったときの動作確認などがあります。

Radio機能の紹介は以上です。


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