SKYDIV Desktop Clientの仮想化方式としてVDI方式、RDS方式、仮想ブラウザ方式に大別されています。仮想化方式として、仮想環境の用途に合わせて、ご利用いただけます。
VDI方式においては、仮想端末制御ホスト上に作成された個々の仮想端末に対して、リモート接続を行いますが、仮想端末を作成する際には「仮想端末の電源オン」「仮想端末の電源オフ」といった操作も行われます。
また、リモート接続時においては、既に停止されている仮想端末に対して接続する場合もありますので、接続前に仮想端末を起動しておく必要があります。
他にも、
- 朝の業務開始時に仮想端末をスムーズに利用できるように仮想端末の電源をオンにしておくこと
- サーバーのメンテナンス時に利用状況を確認して仮想端末の電源をオフにすること
など、仮想端末を扱う上で運用時に考慮するポイントの一つになっています。
SKYDIV Desktop Clientでは、仮想端末への電源操作を伴う機能がありますので、そちらをご紹介します。
仮想端末作成時の電源操作
サーバー上には仮想端末を作成する元となるイメージの仮想端末が存在します。VDI方式では、イメージとなる仮想端末を複製して、仮想端末を作成します。この作成の過程で、仮想端末の電源オンや電源オフによる電源操作を利用しています。
リモート接続による電源操作
仮想端末が停止している(シャットダウンしている)場合、よりシームレスに接続するために接続時に仮想端末の電源オンを行っています。また、共有端末の場合は、ハイパーバイザーによるチェックポイント機能を利用して、リモート接続終了後にチェックポイントに戻します。この際には電源オンとは逆の電源オフによる電源操作を利用しています。
スケジュールによる電源操作
朝の始業時間などにリモート接続に伴う仮想端末の起動が集中すると負荷が高くなり、仮想端末の起動に時間がかかることがあります。事前にスケジュールを設定し、仮想端末を順次起動しておくことで、スムーズにリモート接続することができます。
メンテナンス時の電源操作
サーバーのメンテナンスが伴う場合、サーバー上の仮想端末に対して、誰が接続しているのかなどの利用状況を確認する機能を提供しています。こういった状況を確認して、必要に応じて管理者が電源オフにすることもでき、メンテナンス作業をスムーズに開始できるような機能も提供しています。
最後に
仮想端末の作成からリモート接続による根幹となる部分だけでなく、運用面においても仮想端末に対する電源操作は利用されています。
運用時の設定内容において、リモート接続時に電源オンしていると、 「時間を要するため、より短縮できるような機能」 を考慮しています。
単に仮想端末を起動するといっても、単一の仮想端末を起動するのではなく、同時に複数台の仮想端末を起動することでより早く処理を完了させるメリットがあります。ただ、同時に複数台の仮想端末を起動させるとディスクへのアクセス頻度が多くなりますので、CPUやメモリだけでなく、 「ディスクI/Oへの考慮」 も必要となります。
上記にご紹介した機能においては、こういった配慮もしながら対応して機能を実現しています。