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パフォーマンスモニターで​ディスク容量​監視してみました

パフォーマンスモニターで​ディスク容量​監視してみました

この記事では、Windows Server 2019におけるディスク容量監視の設定方法について説明しています。具体的には、パフォーマンスモニターのデータコレクターセットとタスクスケジューラを使用して、ディスク容量が枯渇した際のアラート設定方法を詳細に解説しています。

最近、社内の検証用Windowsサーバーのディスク容量が枯渇してしまい、 Hyper-V上のすべての仮想マシンが立ち上がらなくなってしまうという状況に陥りました。

再発防止のために、ディスク容量監視の方法を検討することになったのですが、

パフォーマンスモニターのデータコレクターセットとタスクスケジューラの組み合わせによりWindows標準機能だけで実現できました。
その設定方法をご紹介いたします。
本記事ではWindows Server 2019で実装しております。

1.​タスクスケジューラに​タスクを​作成

まずはアラート発生時に実行するタスクを作成します。
タスク実行時にメールを送付することが可能です。その他通知を行うためのスクリプトや別の実行ファイルをお持ちであればそれを実行するように設定します。

①Windows スタートメニューから、Windows 管理ツール→コンピュータの管理を開く

②タスクスケジューラ→タスクスケジューラ ライブラリを右クリックし、タスクの作成をクリック

③タスクの作成ウィンドウで、全般タブを選択して以下を設定

  • 「名前」欄で任意の名前を指定
  • 「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」を選択
  • 「最上位の特権で実行する」にチェック
  • 「構成」欄で該当のOSを選択

④操作タブを選択して「新規」ボタンをクリック、「操作」欄にタスクで実行したい操作内容を指定し、「OK」をクリック
※メールを送る場合は「電子メールの送信」を選択して表示された必要情報を記入してください。
※通知用のスクリプト等をご用意がある場合は、「プログラムの開始」を選択して対象のスクリプトを指定してください。

以上でタスクの作成は完了です。
※動作確認のため、この時点で作成したタスクを右クリックして「実行する」をクリックして、通知が出ることをご確認ください。

2.​データコレクターセットの​作成

ディスク容量の監視設定のためのデータコレクターセットを作成します。

①コンピュータの管理画面上で、パフォーマンス→データコレクターセット→ユーザー定義を右クリック、新規作成→データコレクターセットをクリック

②任意の名前を設定し、「手動で作成する」を選択して「次へ」をクリック

③「パフォーマンスカウンターの警告」を選択して「次へ」をクリック

④「追加」ボタンをクリック

⑤「Logical Disk」を展開し、「% Free Space」を選択 、「選択したオブジェクトのインスタンス」欄で対象のドライブレターを選択して「追加」をクリックし、「追加されたカウンター」欄に設定が追加されたことを確認し、「OK」をクリック

⑥パフォーマンスカウンターに設定した内容が追加されたことを確認し「完了」をクリック

3.​データコレクターセットの​設定

次に、データコレクターセットの監視間隔、閾値、タスクへの紐づけ設定を行います。

①コンピュータの管理画面上で、パフォーマンス→データコレクターセット→ユーザー定義→Fドライブ容量監視を選択し、画面右側の「DataCollector01」を右クリックしてプロパティをクリック

②「警告」タブで警告する条件を「より下」を選択し、閾値(%)を入力し、サンプルの間隔と単位を指定
※図の設定では空き容量が10%を下回ったらアラートとし、監視間隔が15分おき、という設定となります。

③警告のタスクタブを選択し、「警告が出されたときに実行するタスク」欄に「1.タスクスケジューラにタスクを作成」の③で指定したタスク名を入力し、OKをクリック

4.​監視の​開始

最後に監視を開始します。

①コンピュータの管理画面上で、パフォーマンス→データコレクターセット→ユーザー定義→Fドライブ容量監視を右クリックして「開始」をクリック

以上でディスク容量監視の設定は完了となります。


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