従量課金はサービスの利用量に応じて課金する方式のことですが、 Azure Virtual Machines の利用状態については少し特殊な考え方が必要となります。
Azure Virtual Machines の代表的なリソース
仮想マシン | VMの種類と稼働時間に応じた課金 |
OSディスク | ディスクSKU・サイズに応じた課金 |
ネットワークインターフェイス | 無料 |
※リージョンにより価格は変動します。
※リソースビジュアライザに表示される最低限のリソースからピックアップしています。
仮想マシンの従量課金について
仮想マシンは「VMの種類に対する金額×1分単位の稼働時間」に
応じた課金金額が計上されます。
1分単位の稼働時間については、
「物理ホストサーバーにリソースが割り当てられた時間」となり、
仮想マシンを使用した時間ではないことに注意が必要です。
例えばOSをシャットダウンして停止済みの状態にしただけでは、 物理ホストサーバーにリソースが割り当てられた状態となるため、 1分単位の稼働時間として課金されてしまいます。
課金 | 電源状態 | 状態の説明 |
---|---|---|
〇 | 開始中 | 仮想マシン起動中 |
〇 | 実行中 | 仮想マシンが起動し動作している状態 |
〇 | 停止中 | 仮想マシン停止中 |
〇 | 停止済み | 仮想マシンが物理ホストサーバーに割り当てられた状態でOSのみ停止 |
× | 停止済み(割り当て解除中) | 仮想マシンを物理ホストサーバーから割り当て解除中 |
× | 停止済み(割り当て解除済) | 仮想マシンが物理ホストサーバーから割り当て解除された状態 |
従量課金対象とならない停止済み(割り当て解除済) としたい場合は、
Azure portalから停止するなど、OSの外から停止する必要があるため気を付ける必要があります。
OSディスク
OSディスクは「ディスクSKU・容量」から時間あたりの単価が決まり、
ディスクが割り当てられている時間に応じて課金されます。
ディスクは仮想マシン(CPU・メモリ)と違い、 物理ホストサーバーから割り当てを解除することができないため、 リソースが存在する限り課金され続けます。
まとめ
今回Azure Virtual Machinesで従量課金について説明しましたが、 課金される仕組みが理解できるとそのサービスがどういった仕組みで 動いているかも把握することができます。
一概には言えませんが、Azureの従量課金は物理ホストサーバーに割り当てられた時間か 通信量のような使用量で金額が計上されることが多いですが、 サービスは多岐にわたり仮想マシンのように停止できるものもあれば、 ディスクのように停止できずに課金され続けるものもあります。
公式の料金試算サイトで金額を計算するだけではなく、
どういった仕組みでそのサービスが動いているかをよく理解していきたいですね