Windows 11 24H2 の各種新機能を以前の記事にてご案内しましたが、一方で新規にWindows 11 24H2のインストールや24H2にて出荷されているPCでは、長きにわたり利用されていた「WMIC」コマンドが非推奨となり、利用できなくなっています。
WMICコマンドについては以下をご参照ください。
Windows 11 23H2以前からのアップグレードの場合は引き続き、「WMIC」コマンドは使用可能ですが、今後の運用を見据えた場合、「WMIC」コマンドを利用している運用スクリプトはPowerShellベースの処理へ書き換えていく必要があります。
昨今は生成AIを使うことで比較的簡単に「WMIC」コマンドをPowerShellベースの処理へ書き換えも可能な場面が増えています。
もう一つのポイントとして「WMIC」コマンド、詳細には「WMIコマンドラインユーティリティ(WMIC.exe)」は非推奨となっていますが、Windows Management Instrumentation(WMI)の技術は引き続きOSに搭載されますので、WMIの参照や操作は今後はPowerShellを経由して行うことになります。
少し話題になり閲覧された方もいると思いますが、米Microsoftの公式ブログに記載された「非推奨」に関する解説にて次の記載があり、感銘を受けました。
「Deprecation isn't the end—it's an opportunity」
「機能の廃止は終わりではなく、機会である」
これを機会にPowerShellによるWMIの活用方法など勉強していきたいと思います。
一般的なIT資産管理ソフトウェアと呼ばれるジャンルのソフトウェアでは、WMIから入手できる情報に近いOSの情報やハードウェアの情報を収集しており、SKYSEA Client ViewもPCのハードウェアの情報やOSの情報、インストールされているアプリケーションの情報などをメーカー視点から収集している情報に加え、お客様の要望も製品に反映させ収集している情報もございます。
例えば、「印刷が出来ない」との問い合わせをいただいた場合に問い合わせをいただいた方にデフォルトのプリンタ設定を確認いただくかと思いますが、SKYSEA Client Viewでは各端末のデフォルトのプリンターの情報を事前に「通常使うプリンター」として収集しており、問い合わせをしてきた方に確認いただく前に状態を入手できます。
また、昨今PCのBIOSファームウェアの不具合や脆弱性の報告も増えてきています。
社員の方に各PCで確認いただくのも困難ですので、SKYSEA Client ViewではBIOSバージョンの情報も収集しており、アップデートが必要なPCを確認できる情報も収集しています。
情報収集は運用管理の基本で独自のバッチスクリプトなどで収集いただく手段もありますが、SKYSEA Client ViewのようなIT資産管理のソフトウェアを導入いただくことで「WMIC」コマンド廃止に類似した最新のOSへの対応のスクリプト変更の工数や多くのPCの運用効率向上に貢献できると考えております。
SKYSEA Client Viewの資産管理機能の詳細や収集可能な情報に関しては以下をご参照ください