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ユーザビリティの​10原則に​ついて

ユーザビリティの​10原則に​ついて

ここでは、ユーザーが製品やサービスをどれだけ使いやすいと感じるかを示す指標「ユーザビリティ」について説明します。ヤコブ・ニールセンのユーザビリティの10原則に基づく評価方法も解説します。

ソフト開発に携わっていると、製品がユーザーにとってどれだけ使いやすいかを意識して作られているかと思いますが、使いやすさ=ユーザビリティについて、ご紹介します。

そも​そも​ユーザビリティとは​何か?

ユーザビリティとは、ユーザーが製品やサービスをどれだけ使いやすいと感じるかを示す指標になります。
以下、大きく3つの要素になります。多様なユーザー・視覚的に容易・満足度が高いなど「使いやすさ」といったことに特化した要素です。

  • 有効性:ユーザーが目的を達成するために製品やサービスをどれだけ効果的に使用できるか?
  • 効率性:ユーザーが目的を達成するためにどれだけ効率的に製品やサービスを使用できるか?
  • 満足度:ユーザーが製品やサービスを使用する際にどれだけ満足感を得られるか?

ユーザビリティの​10原則とは?

ユーザビリティの上記指標は、抽象的な観点ではありますが、Webユーザビリティの専門家のヤコブ・ニールセンが提唱した【ユーザビリティの10原則】に沿っているかどうか?の観点でユーザビリティの高い製品になっているかを確認すると効果的です。

※下記は、あくまでWebデザインの観点が強いため、携わっている製品に合わせて言葉のニュアンスを変換する必要があります。

No. 原則 原則に基づいた例
1 システム状態の可視性
(Visibility of system status)
データの読込み中にローディングインジケーターがないと、正常に読込めているのか不安になると思います。
今どれくらいのデータを取得できていて、あとどれくらいで完了するのか数値を可視化してユーザーに明確に伝えることが重要になる。
2 システムと現実世界の一致
(Match between system and the real world)
洗濯機や扇風機などに、角が丸かったり少し立体的なボタンがついていたりしませんでしたか。
Webサイトで使用されるボタンも現実世界にあるボタンとマッチしたデザインにすることで、ユーザーに「押せる」と認識させることができる。
3 ユーザーの主導権と自由
(User control and freedom)
※ユーザーに操作の主導権と自由を与える
ユーザーが誤った操作をした際に、簡単に元の状態に戻せることが重要になる。
キャンセルや前のページに戻るなどのボタンを配置し、ストレスなく自由に操作できる環境を整える。
4 一貫性と標準
(Consistency and standards)
ボタンやリストなど繰り返し使用されるデザインパーツや文言表記は、サイト内で一貫性を保つことでユーザーが迷わずに操作できるようになる。
5 エラーの予防
(Error prevention)
アカウントの削除など重大なミスを引き起こす可能性のある操作には、本当に実行してよいか、ポップアップなどでユーザーに確認を取ることでエラーを事前に防ぐことができる。
6 再生より再認
(Recognition rather than recall)
※記憶しなくても、見て理解できるようにする
フローが多い場合、始めに1から10の全てを説明してもユーザーが最後まで覚えているとは限りません。
情報をシンプルにして使い方ガイドなどで次のアクションや選択肢を提示し、ユーザーが迷わずに目的を達成できるようにする必要がある。
7 利用の柔軟性と効率性
(Flexibility and efficiency of use)
初心者はメニューから操作を選択し、上級者はショートカット機能を使用するなどスキルによって操作方法が異なる場合がある。
幅広いスキルのユーザーが使いやすいデザインを設計することもユーザビリティの向上に繋がる。
8 美的で最小限のデザイン
(Aesthetic and minimalist design)
ユーザーインターフェイスに必要ない情報はなるべく配置しないようにしましょう。
また、「決定」や「購入」などのコンバージョンボタンと「詳しく見る」などのその他のボタンで機能に優先順位をつけることで、よりスムーズに操作できるようになる。
9 ユーザーによるエラーの認識・診断・回復のサポート
(Help users recognize, diagnose, and recover from errors)
パスワードの入力エラーは誰しも経験があるのではないでしょうか。
エラーが発生した場合、どこがどのように間違っているのかを明確に示し、解決策を提案することが重要になる。
10 ヘルプとドキュメンテーション
(Help and documentation)
ヘルプやFAQ、チュートリアル、使い方ガイドなどを充実させ、ユーザーが検索しやすく自分で解決策を見つけられるようにすることが重要になる。
また、ヘルプ情報は具体的な手順で解決策を提示できるとよい。

まとめ

上記、ユーザビリティの10原則を使い、各項目に対して製品に問題がないかを確認するとユーザビリティの高い製品を作ることができ、顧客満足度の向上にも直結します。

特に評価では、「ユーザビリティテスト」を行う際の1つの材料にもなり得ますのでぜひ、参考にしてみてください。

参考URL

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