Windows 10上でUbuntuを動かすには、WSL(Windows Subsystem for Linux)を使えますが、それだけではGUIがなく不便を感じることがあると思います。
ここではUbuntuのインストールから、GUIの設定までの手順を整理していきます。
WSLのインストール
前提
※Windows 10 2004以上(ビルド19041以上)であること
※「Linux用Windowsサブシステム」と「仮想マシンプラットフォーム」が有効であること
- コントロールパネル → プログラム → Windowsの機能の有効化または無効化 で、次の項目にチェック
- Linux用Windowsサブシステム
- 仮想マシン府プラットフォーム
WSLをインストール
- コマンドプロンプトを開き以下のコマンドを実行します
wsl --set-default-version 2
wsl --install -d ubuntu-24.04
※"ubuntu-24.04"はインストールするディストリビューションを指定します
※"Enter new UNIX username" でユーザー名を求められます。任意のユーザー名を指定してください
※"New password:" でパスワードを求められます。任意のパスワードを指定してください
※"Retype new password:" でパスワードの再確認が求められます。再度同じパスワードを指定してください
※"Installation successful" が出たらインストール完了です
インストールの確認
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スタートメニューにUbuntuのアイコンがあることで確認できます
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Ubuntuのバージョンを確認します
- スタートメニューからUbuntuを起動して、コマンドプロンプトを起動します
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します
lsb_release -a
※"Description: Ubuntu 22.04.1 LTS" のようにバージョンが出力されます
GUIの設定
Ubuntuをアップグレード
- スタートメニューからUbuntuを起動して、コマンドプロンプトを起動します
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します
sudo apt update && sudo apt upgrade
※パスワードを求められたら、パスワードを入力してください
RDPのインストール
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します
sudo apt install xrdp
sudo systemctl start xrdp
sudo systemctl enable xrdp
リモートデスクトップ接続
- IPアドレスを確認します
ip address
※"link/ether"、"inet" 以降にあるIPアドレスを確認します
- スタートメニュー内の Windowsアクセサリ → リモートデスクトップ接続 を起動します
- リモートデスクトップ接続のコンピュータ名に、IPアドレスを指定します
- XRDPのログイン画面が表示されるので、ログインします
※「Session」は、"Xorg"を指定
※「username」は、Ubuntuのユーザー名を指定
※「password」は、Ubuntuのパスワードを指定 - リモートデスクトップ接続を介して、UbuntuのGUIが表示されます