
「ハラスメントのない職場」の実現へ、Sky株式会社の取り組みを解説!

かつてIT業界は、厳しい上下関係や精神的な負担を伴いやすい働き方が容認され、ハラスメントに対する認識や対応が十分でなかった時代がありました。そうした背景を踏まえ、Sky株式会社では、ハラスメントのない職場づくりを目指し、研修や社内アンケート、相談窓口の設置など、社員一人ひとりが安心して働ける環境づくりに注力しています。本記事では、具体的な対策などについてご紹介します。
ハラスメントにはどのようなものがある?
ハラスメントとは、相手の嫌がることをして不快感を覚えさせる行為全般を意味します。ハラスメントにはさまざまな種類がありますが、職場においてはパワーハラスメント(パワハラ)やセクシュアルハラスメント(セクハラ)のほか、職場における妊娠・出産等に関するハラスメント、育児・介護休業等に関するハラスメントなどが挙げられます。
令和5年度の厚生労働省委託事業「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」では、回答のあった企業・団体(7,780件)のうち、過去 3年間に各ハラスメントの相談があったと回答した企業の割合は、パワハラが64.2%、セクハラが39.5%、妊娠・出産・育児休業等ハラスメントが10.2%などという結果でした。
参考:令和5年度厚生労働省委託事業「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」
また、パワハラ・セクハラについて相談があったと回答した企業・団体のうち、実際にハラスメントに該当すると判断した例があったものは、パワハラは73.0%、セクハラが80.9%など、高い割合となっています。
参考:令和5年度厚生労働省委託事業「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」
Sky株式会社が取り組んでいるハラスメント対策とは?
こうした現状を踏まえ、Sky株式会社は「職場におけるハラスメントの防止に関する規程」を定め、さまざまな対策を行っています。ここでは、その一部をご紹介します。
毎年、全社員を対象に研修を実施
Sky株式会社では、「不正・ハラスメント防止研修」を実施しており、毎年すべての社員が受講しています。研修では、ハラスメントの具体的な事案やアンガーマネジメントの考え方などを学んでおり、研修を受けた社員たちからは、「自分が行わないという意識だけでなく、『予兆・兆候』を見逃さないように行動していく」「研修を毎年受講することで、 確実に意識向上につながっていると感じた」などの感想が寄せられています。
3か月に一度社内アンケートを実施
Sky株式会社では3か月に一度、ハラスメント事案が発生していないか、調査するためのアンケートを会社全体で実施。現状を把握するようにしています。自分自身のことだけでなく、身の回りで気になることがあれば自由にコメントでき、気になる事案があったときにはすぐに報告することが可能です。また、Sky株式会社は「改善変更」の意識が根づいているため、社員から提案のあった対策についてただちに反映するなど、会社全体で良い方向に向かう努力を続けています。
パワハラ防止委員会の設置
Sky株式会社では、パワハラのない職場を目指し、パワハラ防止委員会も設置。毎月1回の頻度で従業員にメルマガを配信して、「どういった内容ハラスメントにあたるのか」「他社ではどういった事例があったのか」「どうしたら防げたのか」といったことを細かく紹介しています。
また、パワハラ防止相談窓口も設けられており、対象となる連絡先がメルマガに複数掲載されているので、必要なときは気軽に相談ができます。
ハラスメント事案には厳しい措置
ここまでご紹介してきたように、Sky株式会社ではハラスメント防止に向けて、従業員への啓発や衆知を徹底しています。しかし、万が一ハラスメントが確認されたり、厳重注意の後も態度が改善されなかったりした場合は、降格処分や懲戒免職など、厳しい処分を課すことがあると、「職場におけるハラスメントの防止に関する規程」に示されています。
ハラスメントのない会社へ「太陽社風」を追求
Sky株式会社では、ハラスメントを防止するさまざまな対策を行うだけでなく、社員同士が思いやりを持って接し合える職場づくりにも取り組んでいます。その一つとして挙げられるのが、イソップ寓話の一つ「北風と太陽」に倣い、お互いに“暖かな日差し”のような気持ちを送り合える「太陽社風」です。
立場に関係なく全員が「○○さん」と呼び合ったり、社員証や社内システムで使用する顔写真はすべて笑顔のものに設定したりといった工夫により、風通しの良い職場環境を実現しています。こうした文化が、ハラスメントのない職場づくりの土台になっているといえます。