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公開日2025.05.27

セールスエンジニアとは何? 仕事内容や必要なスキル、平均年収を徹底解説

著者:Sky株式会社

セールスエンジニアとは何? 仕事内容や必要なスキル、平均年収を徹底解説

セールスエンジニアは、技術的な知識を生かして営業活動をサポートする職種です。この記事では、セールスエンジニアの具体的な仕事内容や必要なスキルなどについて詳しくご紹介します。

セールスエンジニアとは?

セールスエンジニアとは、ITの技術的な知識やスキルを生かして、技術的な面から営業活動をサポートする職種です。具体的には、企業の製品・サービスを顧客に提案し、導入をサポートする役割を担います。顧客のニーズを聞き取って理解し、それに応じた最適な提案を行い、技術的な説明やデモンストレーションを行うほかにも、製品の導入後も顧客をサポートし、問題解決や改善提案を行うこともあります。

セールスエンジニアの主な仕事内容

セールスエンジニアの主な仕事内容は、技術的な知識を生かして顧客に製品・サービスを提案し、導入をサポートすることです。ここでは具体的な仕事内容を3つ紹介します。

営業同行

セールスエンジニアは、営業担当者に同行し、顧客の課題についてヒアリングします。このヒアリングを通じて顧客の潜在的な課題を引き出し、自社の製品・サービスを活用して技術的な視点でどのように課題を解決できるか提案します。

また、営業担当者が顧客との商談を進めていくなかで、セールスエンジニアは製品・サービスについて技術的な面から説明して、顧客の疑問や不安を解消する役割も担います。

製品の提案、設計、構築、保守

先述したとおり、セールスエンジニアは、顧客のニーズに応じた製品やサービスの提案を行います。このとき、製品・サービスを導入するメリットに加えて、導入までのスケジュールや運用方法なども含めて顧客に提案します。

また、導入後の保守やメンテナンスもセールスエンジニアの業務の一つです。初期設定や不具合に関する相談を受けるなど、長期的な満足度を高めていくために、顧客が製品を効果的に活用できるようにフォローします。

営業部門と技術部門との橋渡し

セールスエンジニアは、営業部門と技術部門の橋渡し役も務めます。通常、営業部門が顧客からの要望やフィードバックを技術部門に伝え、技術的な課題や改善点を共有します。このとき、顧客の要望を技術部門にそのまま伝えるのではなく、セールスエンジニアが間に入ることで、現場の作業状況を確認しながら、顧客の要望を最大限に反映できるよう解決策を見つけます。

また、技術部門から上がってきた技術的な情報や製品のアップデート情報を営業部門に提供し、顧客に対して適切な情報を伝えるためのサポートも行います。

セールスエンジニアの平均年収

セールスエンジニアの平均年収について、職業情報提供サイト(日本版O-NET)(愛称:job tag)を基にご紹介します。このサイトでは、顧客の方針と課題を確認し、その解決策として情報システムや情報サービスを提案・販売し、商談の場で技術的な提案をする重要な役割を果たす職業として「コンサルティング営業(IT)」が紹介されています。こうした仕事内容は、セールスエンジニアに近いといえます。

「コンサルティング営業(IT)」の平均年収は、620.4万円とされており、セールスエンジニアもこれに近い年収になることが想定されます。また、豊富な経験や専門的な知識を持っていたり、企業によっては活躍に応じてインセンティブが支給されたりすることもあり、そういった場合は年収がさらに増加する可能性があります。

セールスエンジニアに必要なスキル・知識

セールスエンジニアとして成功するためには、技術的な知識と営業スキルの両方が求められます。ここでは、セールスエンジニアに必要なスキル・知識について3つご紹介します。

技術的な幅広い知識

セールスエンジニアは、製品・サービスに関する深い技術的な知識を持っている必要があります。この知識を基に、顧客に対して正確な情報を提供し、技術的な質問にも的確に答えることで信頼を得ることにつながります。また、自社の製品・サービスだけでなく、同じ業界のほかの製品についての知識を持っていることも大切です。

コミュニケーションスキル

セールスエンジニアは、営業に近い業務を担うため、顧客との信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルが欠かせません。顧客とコミュニケーションを取りながら、顧客のニーズを正確に捉えたり、製品の利点を魅力的にプレゼンテーションしたりするスキルも必要です。

専門的な内容をわかりやすく説明する

製品・サービスを提案する相手が、専門的な知識を持っていないケースもあります。そのため、セールスエンジニアが技術的に難しい内容について、わかりやすいように説明する必要があります。相手に合わせて、内容をわかりやすくかみ砕いて伝えるスキルも欠かせないものです。

セールスエンジニアに向いている人の特徴・性格

どういった人がセールスエンジニアに向いているのか、その特徴や性格について、4つご紹介します。

技術に対する興味と探求心

先述したとおり、セールスエンジニアは、製品・サービスへの深い技術的な知識が必要です。そのため、技術に対して興味を持ち、探求することが好きな人はセールスエンジニアに向いているといえます。自社の製品・サービスだけでなく、競合する他社の製品についても関心を持ったり、新しい技術を学び続けたりする姿勢が、顧客への提案の質を高めることにつながります。

問題解決能力

セールスエンジニアは、顧客の課題に対して効果的な解決策を提案しなければなりません。そのため、多角的な視点で課題を分析し、解決策を見つけ出す、問題解決能力がある人はセールスエンジニアに向いているといえます。また、技術的なトラブルが発生した場合も、問題解決能力を発揮して冷静に対処することで、顧客からの信頼も高まります。

チームワーク

セールスエンジニアは、営業部門や技術部門と連携して業務を進めるため、チームワークが求められます。顧客に対して最適な提案を行うためには、営業、技術、セールスエンジニアが一つのチームとして協力し合うことが重要で、そのためには、チーム内でのコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションを取りながら、チームワークを大切にして働くことが好きな人はセールスエンジニアに向いているといえます。

相手のニーズに合わせた提案ができる

セールスエンジニアは、顧客のニーズを正確に把握し、それに応じた最適な提案を行うことが求められます。顧客の課題や要望を理解し、それに対して適切な解決策を提供する能力が重要です。そのため、相手の立場に立って考え、柔軟に対応できる人は、セールスエンジニアに向いているといえます。

セールスエンジニアになる方法とは?

セールスエンジニアになるためには、いくつかの方法があります。ここでは、代表的な方法を3つ紹介します。

技術職からセールスエンジニアになる

技術職として経験を積んだ後に、セールスエンジニアに転身する方法です。技術職で培った専門知識やスキルを生かして、顧客に対して技術的な提案を行うことができます。技術的なバックグラウンドを持つため、顧客からの信頼を得やすいというメリットがあります。また、知識に加えて技術部門の現場を知っていることも強みになります。

営業職からセールスエンジニアになる

営業職としての経験を積んだ後に、セールスエンジニアに転身する方法です。営業職で培ったコミュニケーションスキルや提案力に加えて、技術的な知識を身につけることで、セールスエンジニアとして活躍することが期待できます。一方で、営業職から転身する場合は、技術的な知識を習得することが欠かせません。資格取得などを目指して自身で勉強する必要があります。

新卒採用からセールスエンジニアになる

新卒採用でセールスエンジニアとして就職する方法です。就職先の企業が提供する研修プログラムやOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を通じて、実践的なスキルを習得していくことができます。大学や専門学校で技術的な知識を学んでいる場合は、その知識を生かしながら、さらに営業スキルを身につけることで、セールスエンジニアとして早くから活躍することが期待できます。

まと

ここまでご紹介してきたとおり、セールスエンジニアは、技術と営業の両方のスキルを持つプロフェッショナルとして、企業の売上向上に貢献する重要な役割を担っています。技術的な知識とコミュニケーションスキルを生かして、顧客に対して最適な提案を行い、導入後のサポートも行います。セールスエンジニアを目指す方にとって、この記事でご紹介した内容が少しでも参考になれば幸いです。

Sky IT TOPICS編集部

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Sky株式会社は、家電のシステム開発を手掛けたのをきっかけに、デジタル複合機やカーエレクトロニクス、モバイル、情報家電、さらに自社商品として教育分野における学習活動ソフトウェアや、公共・民間向けクライアント運用管理ソフトウェアなど、幅広い分野でのシステム開発を展開しております。