情報セキュリティやIT運用、テクノロジーに関する最新の動向、
弊社商品の情報などをご紹介するサイト

公開日2025.05.09

INFP(仲介者)にエンジニアは向いてない? おすすめできる他の仕事も紹介

著者:Sky株式会社

INFP(仲介者)にエンジニアは向いてない? おすすめできる他の仕事も紹介

自分の性格がエンジニアに向いているかどうか、性格診断テスト「16Personalities」の結果を参考にされる方もいらっしゃるかもしれません。今回ご紹介する「INFP(仲介者)」は、豊かな想像力と高い共感力を持ち、慈悲深い性格の人が多いといわれるタイプです。他人の感情に寄りそう仕事や、独創性が求められる仕事を得意としているほか、エンジニアとして働く人も多くいます。この記事では、そんなINFPのエンジニア業務に生かせる強みや、エンジニア以外ならどんな職業が向いているのか、苦手な仕事の傾向などをご紹介します。

INFPはエンジニアに向いている

INFPがエンジニアとして働く場合、特性をどのように生かせるのか考えたり、そもそもエンジニアに向いているのかどうか心配に思ったりする人がいるかもしれません。ここではINFPの基本的な特徴と、エンジニアに向いている理由についてご紹介します。

INFPの特徴

INFPは、以下の4つの性質を持つ性格タイプです。

I:内向型(Introversion) N:直観型(iNtuition) F:感情型(Feeling) P:知覚型 (Perceiving)

INFPは感受性豊かで、高い想像力と共感力を持ち、人の気持ちに寄り添うことが得意とされています。仕事においては、細部に固執したり地道に何かを継続したりすることよりも、柔軟な進め方や新しい物事を好む傾向があります。

INFPがエンジニアに向いている理由

INFPは高い共感力を発揮し、チームのメンバーやユーザーに寄り添って、ニーズを深く理解することで、的確に技術的な解決策を提供できます。

また、IT業界は日々進化を続けているため、知見を更新していく必要があります。新たな挑戦にも敬遠せず取り組める好奇心や、柔軟に変化に対応できる能力は、エンジニアに向いているといえます。

なかには、「エンジニアが多く所属する企業で社員の性格タイプを調査したら、INFPが上位だった」というケースもあります。このことからも、INFPの人にとってやりがいのある仕事となっていることがわかります。

エンジニア以外でINFPに向いている仕事5選

エンジニア以外でINFPに向いている職業には、豊かな感受性や共感力、柔軟な対応力などを生かせるものが挙げられます。具体例としては、以下の5つのようなものがあります。

①人事

人事の仕事には、採用活動や人事制度の見直し、人事評価などがあります。会社の顔として応募者と対面したり、応募者が自社に合っているかどうかを判断したり、研修や制度改定による社員の感情変化を考慮したりする必要がある職業です。そのため、人をよく見て、人の感情の変化を細やかに察知できるINFPの強みを生かすことができます。

また人事は、社内外を問わずさまざまな人と関わりをもって、協力しながら仕事を進めていく場面が多い仕事でもあります。INFPは、柔軟性や共感力を生かした丁寧なコミュニケーションが取れる人が多いため、関係者ともスムーズにやり取りができると考えられます。

②キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、求職者と企業の仲介役を担うポジションです。「仲介者」とも呼ばれ、人と人とを引き合わせる力に長けているINFPには、適正があるといえます。

キャリアカウンセリングの精度は、求職者が自分に合った仕事に出会えるかどうかを大きく左右します。ただ希望条件に合致した企業を検索するだけではなく、求職者の悩みや希望を察したり引き出したりする力が求められるため、INFPの強みを生かせると期待できます。

キャリアコンサルタントは人事と同様に、社内外の人々と協力する機会が多い職業でもあります。また、求職者一人ひとりに寄り添ってサポートを行う点も、INFPに向いているといわれる理由の1つです。

③カウンセラー

カウンセラーは心理学の知識や共感力の高さ、人の気持ちに寄りそう優しさが求められることから、人の内面に対する探究心が強いINFPが活躍しやすい仕事とされています。

カウンセリングの現場では、いかに的確に助言をするかという点より、相談者が心おきなく悩みを吐き出せるかどうかという点が重視されるケースもあります。このような環境では特に、INFPの強みである人の心理への深い理解や、相談者の繊細な感情に向き合う力が重宝されます。

しかし、INFPは共感力が高すぎるゆえに、他人の負の感情に揺さぶられやすい人が多い傾向があります。カウンセラーを志す場合は、大いに長所を生かせる一方で、自身の心のケアを怠らないよう心掛けることが重要です。

④教育関係

教師や塾講師、家庭教師といった仕事では、生徒一人ひとりの理解度を把握した上で、柔軟に教え方を考えていかなければなりません。INFPの柔軟性や共感力は、このような教育関係の仕事でも力を発揮できると考えられます。

ただ授業をするだけではなく、ときには生徒に授業を楽しんでもらえるようなアイデアを考えたり、悩んでいる生徒の話を聞いたりすることも、教師の仕事として挙げられます。塾講師や家庭教師なら、職場によってはカリキュラムの考案に関わることもあります。そのため、想像力や独創性、生徒に寄りそう力などが生かせる点でも、INFPに向いている職業です。

⑤クリエイター、アーティスト

INFPは、芸術や音楽などを深く感情的に捉えるタイプといわれており、芸術家として活躍する著名人も多いのが特徴です。INFPの想像力や独創性、繊細さ、人の内面への興味とそれを表現する力は、クリエイターやアーティストとしての適性が高いといえます。

写真家や脚本家、作曲家、コピーライター、デザイナー、映像編集者など、INFPに向いているとされるクリエイティブ職の種類は多岐にわたります。常識に囚われない柔軟な発想やイラスト・音楽・文章といったさまざまな手法を使った表現、それらを組み合わせるセンスなどが求められるほか、作品を届けたい相手の心に響くものを考案する過程で、共感力も生かせる職種です。

INFPにおすすめしない仕事の特徴

繊細な一面のあるINFPにとって、自分に合っていない環境で無理に働くことは、大きな重圧となる恐れがあります。避けたほうが良いとされる仕事の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

心理的な負担が大きい仕事

INFPは落ち着いた環境を好む人が多いといわれているほか、自身や周囲の人が感じる不安や負の感情を重く捉えやすい傾向もあります。

消防士や救急医療スタッフのような、激務になりやすい職種やスピード感が求められる仕事、大きなプレッシャーがかかる仕事、他者の生命の危機や苦しい境遇に触れる機会が多い仕事などは、強いストレスを感じてしまうかもしれません。

また営業職など、不特定多数と接する業務や競争の激しい仕事も、ストレスとなるケースがあります。

規則や方針が厳格な仕事

INFPは、自由度が高く独創性が生かせる職種のほうが向いている場合が多く、厳しい規則や明確なルールが設けられている業界では、力を発揮しきれない可能性があります。

厳格な規律のもとで勤務することが求められる職種としては、立場上明確なルールに従わなければならない公務員や、組織としての統制が求められる警察や自衛官、安全のために厳しい管理体制が設けられる航空管制官や鉄道関係の仕事などが挙げられます。

発想力を生かせない仕事

単純作業を繰り返すような業務の場合、INFPの発想力を生かすことが困難です。そういった作業を好んでいる場合は問題ありませんが、INFPは革新性を大切にする人が多い傾向にあるため、新しいアイデアを試すことができない環境では退屈に感じてしまうかもしれません。

特に、「長所を生かして成果を得たい」「新しいことに挑戦したい」などの気持ちが強い人は、発想力が生かせる職種を選択するほうが良いと考えられます。

まと

クリエイティブな業務が得意といわれるINFP(仲介者)ですが、それを生かせる場所はクリエイティブ職のみとは限りません。長所を発揮しやすい環境を見つけることで、エンジニアとしてもほかの人にはない斬新なアイデアで成果を上げられる可能性があります。

INFPの持つ人に寄りそう姿勢は、幅広い職種で求められる能力です。自身の心の負担を軽くすることなども大切にしながら、就職先の選択肢を検討してみてください。